「彼はまだ喋るのは難しいけど…」伊東純也を同僚MFが称賛!ヘンクは来週にも優勝が決定

2019年04月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

伊東の先制点はVARによって幻に

優勝&CL出場権獲得を目指すチームで躍動する伊東。マリノフスキ(18番)とも信頼関係を築いている。(C) Getty Images

 現地時間4月27日にベルギーリーグのプレーオフ1第6節が行なわれた。伊東純也が所属する現在首位のヘンクは、アウェーでヘントと対戦し、1-0で勝利。先発出場した伊東は、後半アディショナルタイムまでプレーした。

 ヘンクが参加しているプレーオフ1(PO1)は、レギュラーシーズンの最終的な勝点を半分にした状態で6チームがホーム&アウェーの総当たり戦を行なう。PO1に勝利し、リーグ優勝を決めたチームには、来シーズンのチャンピオンズ・リーグ(CL)出場権が与えられる仕組みだ。

 ここまでPO1の5試合で4勝1敗のヘンクは、2位のクラブ・ブルージュに6ポイント差をつけて首位を維持。伊東は5試合にすべて出場し、快進撃に貢献している。

 この日も3トップの右で先発した伊東は、前線のレアンドロ・トロサール、マブワナ・サマッタらと連係して右サイドから幾度もチャンスを構築。しかし、この日のヘンクは決定力に欠き、なかなかゴールをこじ開けられない。

 37分には、自陣ゴール前での伊東のロストからピンチを招くが、守備陣が身体を張って守り切る。その直後の39分、ヘントのブレヒト・デヤーヘレからボールを奪った伊東は、ゴール前までドリブルで持ち込み、DF、GKのふたりを冷静にかわしてシュート。

 待望の先制点かと思われたが、VARによってボールを奪った際のプレーがファウルと判定され、無効となってしまう。

 スコアレスで折り返した55分、ルシアン・マリノフスキからの縦パスを、トロサールが見事なテクニックを駆使してゴールに蹴り込み、ようやく先制に成功。ヘントの必死の反撃をかわし、この1点を守り切ってヘンクが勝利した。

 ベルギーのサッカーメディア『VOETBAL PRIMEUR BE』は、「ヘンクは素晴らしい勝利。伊東は秀逸なシュートを決めたがVARによって無効にされた」と評し、ベルギー紙『Het Laatste Nieuws』は「ヘンクはタイトル獲得まであと少しだ」と報じている。

 今冬に加入して見事にチームに融合している伊東について、マリノフスキは「イトウは非常に速いスピードで成長していると思う。彼はチームメイトのためにスペースを作る動きができる、クレバーな選手だと思う。コミュニケーションに関しては、問題ないよ。彼はほとんどを英語で理解している。まだ自分自身で喋ることは困難なようだけれど、"自分のプレー"で話しかけてくることはできている」とコメントした。

 ヘンクはこの勝利でPO1の首位をキープ。暫定で2位と9ポイント差をつけており、早ければ来週にも優勝が決まる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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