ACL完勝に韓国メディアが歓喜「鹿島の鼻っ柱を折った」「浦和も何もできなかった」

2019年04月25日 ピッチコミュニケーションズ

全北現代のFWは「槙野に申し訳ない」と語る余裕も

決勝点を決めたキム・シンウクは、高さを活かして空中戦を制していた。(C)Getty Images

 4月24日に行なわれたACLグループステージ第4節でも日韓対決が2試合あり、その結果を多くの韓国メディアが報じている。
 
 例えば全北現代対浦和レッズ戦だ。「全北、浦和を撃破…ACL16強にあと一歩」(『聯合ニュース』)、「浦和も何もできなかった全北の"タッコン(=波状攻撃という意味)"」(『スポータル・コリア』)などで、先制点を決めた全北の「ロペスのワンマンショー、浦和を鎮めた」(『京郷新聞』)という報道もあった。
 
 そんななかで目を引いたのが、「ロペス爆発+キム・シンウクの制空権、浦和の3バックを崩した全北の武器」と題された『スポーツソウル』の記事だ。
 
 記事では、「浦和は強力な3バックで挑んできた。全北にとっては簡単でない試合になりそうだったが、蓋を開けてみると全北の攻撃力のほうが鋭かった」とし、「浦和のオリベイラ監督はキム・シンウクとの制空権争いに押されていた槙野を外し、岩波を投入して守備に変化を与えたが、効果はなかった」と分析した。
 

 そのキム・シンウクは韓国取材陣に槙野とのエピソードも紹介。「槙野とは知り合いだ。韓日戦の度に顔を合わせ挨拶する仲で、今日も会話したが、僕のせいで大変だったと思う。槙野に申し訳ない」と語る余裕を見せたことで、「槙野を圧殺した198センチのキム・シンウク、"苦労させてすまない"」(『スポータル・コリア』)という記事もあった。
 
 一方、アウェーに乗り込んで鹿島アントラーズを下した慶南FCについては、地元紙『慶南新聞』も「慶南FC、日本遠征でACL初勝利」と大喜び。『MKスポーツ』などは、「鹿島の鼻っ柱を折った慶南のACL初勝利の意味」と題した記事を掲載。鹿島が昨年度ACLの王者であることやKリーグ勢相手にホーム6連勝中であることを紹介しつつ、「慶南は372日ぶりに鹿島に敗北の衝撃を与えた」としたほどだ。
 
 そして、そんな慶南の快挙の主人公として大きく取り上げてられているのが、決勝ゴールを決めた邦本宜裕だ。「慶南の"特急外人"マッチと邦本、日本の鹿島撃破の先鋒に」(『ベストイレブン』)、「邦本の一撃で慶南がACL初勝利」(『東亜日報』)などで、『スポーツソウル』は、「日本が放棄した"悪魔の才能"邦本、東京オリンピックも夢じゃない」と報じた。

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