番記者が選ぶ、平成の浦和レッズベスト11! 07年ACL優勝メンバーをベースに、初の日本人得点王も!

2019年04月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

2トップは“ミスター・レッズ”とワシントンの得点王コンビ

轡田氏が選出した平成の浦和ベスト11。OB8人と現所属選手3人で構成されたメンバーとなった。

【ベスト11選出理由】
 黄金期の集大成である07年のACL優勝メンバーをベースに、Jリーグ初の日本人得点王に輝いた"ミスター・レッズ"の福田正博、ワールドカップに参加した浦和唯一のGKである西川周作を加えた。左ストッパーで歴代ベストの槙野智章も外せない。

【浦和レッズの平成史】
 Jリーグ草創期は結果が出ず、苦しい時期を過ごした。鹿島戦で先制点を喜んでいる間に逆襲から失点した場面、ヴェルディ川崎戦でラモス瑠偉とビスマルクにリフティングでのパス交換による突破を許した場面は、当時を振り返る際に必ずと言っていいほど話題になる屈辱の記憶だ。それでも時に厳しく叱咤する熱いサポーターに支えられたクラブは、99年のJ2降格という試練も乗り越えながら少しずつ力を養っていった。
 
 悲願の初タイトルは03年。ナビスコカップ(現ルヴァンカップ)を制した。その戴冠をきっかけに、クラブは黄金期に突入する。強固な3バックをベースにスピード感のあるカウンターを仕掛けるスタイルで国内外を席捲し、07年にはアジアの頂点にまで到達。得点王を獲得したエメルソンやワシントン、そして浦和史上最高の「10番」であるロブソン・ポンテら当時の主軸であり、Jリーグで傑出した力を示した外国人プレーヤーの活躍が印象に残る。
 
 その後はやや迷走したものの、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督を招聘した12年以降は、超攻撃的なサッカーを展開。16年にルヴァンカップ、翌年には07年以来2回目となるACL制覇を成し遂げた。現在はオズワルド・オリヴェイラ監督の下で、質実剛健なサッカーを見せている。
 
文●轡田哲朗(フリーライター)
 
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