「相手ベンチから“Sワード”で罵倒された」チェルシー指揮官がブチ切れて会見を拒否

2019年04月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

CL出場権獲得に向け痛恨のドロー

バーンリー戦で退席処分となったサッリ監督(右から2人目)。試合後の会見はコーチのゾーラ(右端)が対応した。(C)Getty Images

 チャンピオンズ・リーグ(CL)出場権(4位以内)を争うなか、手痛いドローだ。チェルシーは4月22日、プレミアリーグ第35節でバーンリーとホームで2-2と引き分けた。

 先制を許しながら一度は逆転したチェルシーだったが、そのリードを守れずに追いつかれた。勝点67で3位のトッテナムと並び、5位のアーセナルに1ポイント差、6位のマンチェスター・ユナイテッドに3ポイント差をつけているものの、ライバルたちより消化が1試合多い状況だ。

 英公共放送『BBC』によると、チェルシーは「マンデーナイト」のホームでのリーグ戦で、21試合15勝5分け1敗と圧倒的な強さを誇っていた。敗れたのは、ユナイテッドに屈した1994年のボクシングデーだけだ。その得意のはずのマンデーナイトで、ホームにもかかわらず勝点を落としたのはあまりに痛い。

 そのうえ、チェルシーは怪我で前半終盤間際に交代を余儀なくされたカラム・ハドソン=オドイが、今シーズン絶望の重傷と判明した。試合後、本人がSNSで「アキレス腱断裂でシーズンが終了したのは本当にがっかりだ。ハードワークそして来シーズン、もっと強くなって戻ってくるよ」と明かしている。
 
 終了間際にはマウリツィオ・サッリ監督が退席を命じられ、試合後には両軍ベンチが小競り合いを起こす場面も。サッリ監督は試合後のメディア対応を、アシスタントコーチのジャンフランコ・ゾーラに任せた。

『ESPN』によると、ゾラは「サッリはとてもフラストレーションを感じている。ここに来ないことを望んだ」とコメント。「退席になり、侮辱もされたと思う。だから、メディアに話すのが正しいと感じなかった」と、バーンリー側に暴言があったと示唆した。

「向こうのベンチから何かしらを言われたと思う。正確に何を言われたかは、聞かないでくれ。様子をみよう。(協会の)調査があるだろう。サッカーでは、アドレナリンが出ていろいろ言ってしまうことがあるのは分かっている。だが、彼は怒っている」

 ESPNは、バーンリーのベンチが「S--- Italian」と、Sワードを交えてサッリ監督を罵倒したと報じている。今後の裁定が注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事