8試合出場停止と脱税疑惑で心痛の D・コスタ。トレーニング参加を拒否して帰宅したワケとは?

2019年04月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

クラブ側の”処分”を告げられて練習に参加せずか

ジエゴ・コスタにとっては悪い意味での”メモリアル・ウイーク”となってしまった。 (C) Getty Images

 アトレティコ・マドリーのジエゴ・コスタにとって、2019年4月は人生で忘れられない時期となるかもしれない。

 リーガ・エスパニョーラで逆転優勝への望みをつなぐための大一番だった4月6日のバルセロナ戦では、主審に対して暴言を吐いたとして一発退場を命じられ、チームに数的不利での戦いを強いた。結果、アトレティコはバルサに屈して"終戦"。D・コスタには11日に8試合の出場停止という厳しい処分が下されている。

 追い打ちをかけるかのように、17日には、スペイン税務当局からある疑惑が浮上。肖像権収入110万ユーロ(約1億4300万円)を脱税したとの疑いをかけられていると現地メディアに相次いで報じられたのだ。

 さらに一夜明けた18日、今度は練習をボイコットしたというニュースが流れた。スペイン・メディアによれば、D・コスタは8試合出場停止という重い処分を科されたことについて、クラブ側も処分する(罰金を課す)方針だと知った。そのため、練習場までは来たものの、トレーニングには参加せず、帰宅したという。

 スペイン紙『AS』は、D・コスタ側は練習不参加の理由を、「疲労と心痛によるもの」と主張していると報じた。

 原因はこうだ。D・コスタは脱税疑惑に心を痛め、「前夜しっかりと睡眠をとることができなかった。そのため、トレーニングは避けたほうが良い」と判断したという。

 同紙は、クラブ側はD・コスタが「深刻な病気や肉体的な問題を抱えていない」ことを認めたとも伝えている。

 さらに、バルサ戦での処分によって今季リーガの残り7試合すべてに出場できないD・コスタに対し、「アトレティコのテクニカルスタッフは、翌日(19日)に彼がクラブでトレーニングするのを待っている」(『AS』)とも伝えている。

 2017年夏にチェルシーのアントニオ・コンテ監督(当時)と衝突し、2018年1月にアトレティコに戻ってきたD・コスタだが、今季は公式戦でわずか5得点。以前からシーズン後の移籍の噂が後を絶たないが、指揮官のディエゴ・シメオネは公の場で彼をかばい続けている。

 トラブルばかりが相次いで騒がれる中、D・コスタの胸中には何が過っているのだろうか。本人、そしてクラブ側の対応が注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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