【EL速報】2ゴールを叩き込み、フランクフルトがELベスト4進出! 長谷部はフル出場、ベンフィカを完封!

2019年04月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

アウェーの2ゴールを無駄にせず、準決勝進出を決めた

2点目を決めたロデと固く抱き合う長谷部。フランクフルトが強さを示した。 (C) Getty Images

 現地時間4月18日、ヨーロッパリーグの準々決勝第2レグが開催され、長谷部誠擁するフランクフルトはポルトガルの強豪ベンフィカと対戦し、2-0で完勝。トータルスコア4-4とし、アウェーゴール数で勝るフランクフルトが、EL準決勝進出を決めた。

 フランクフルトは3-4-1-2で構え、長谷部は3バック中央で先発した。3バック左のマルティン・ヒンターエッガーは負傷のためベンチ外となり、シモン・ファレットが先発した。

 アウェーの第1レグは開始20分で数的不利となり、ジョアン・フェリックスのハットトリックなどで4点を奪われたフランクフルト。しかし、アウェーで2点を奪って望みをつないでいたドイツのイーグルスたちは、ルカ・ヨビッチ、アンテ・レビッチ、そしてフィリップ・コスティッチらを中心に、ホームで巻き返しを図る。

 対する、アドバンテージのあるベンフィカは第一に守備を固める。攻撃は前線のジョアン・フェリックス、ハリス・セフィロビッチの2枚によるカウンターに絞り、残りの選手たちは自陣でホームチームに自由を与えない。

 お互いにボールを繋げさせない展開が続いた36分、ついに均衡が崩れる。中盤から崩しにかかったレビッチのパスを、ミヤト・ガチノビッチがペナルティエリア中央からミドルシュート。ゴールポストに跳ね返されたボールを、飛び出したコスティッチが蹴り込んでネットを揺らした。

 ベンフィカサイドは、このゴールのオフサイドを主張するが、ELでは決勝までVARは導入されておらず、副審は旗を上げていなかったため、ゴールが認められた。

 これで通算スコアを3-4と持ち直したフランクフルト。数的不利であった前2試合に比べてフィールドに11人そろったこともあってか、息も合い始める。ベンフィカは必死に対応するが、球際に強いフランクフルトに翻弄される時間帯が続いた。

 前半は1-0で折り返した両者は、後半もなかなか硬直状態を打破できない。攻めながらもリズムに乗り切れないフランクフルトだったが、今季絶好調のチームが、ホームで再び強さを見せた。

 67分、ゴール前の混戦からセバスティアン・ロデが、レビッチの折り返しを狙いすましてシュート。これがきれいにネットを揺らし、合計スコアも4-4の同点に持ち込むことに成功する。

 こうなればベンフィカはアウェーゴールを奪うため、前がかりになる。だがノリに乗っているフェリックスをもってしても、このゲームの主導権を握るには至らなかった。85分、フランコ・セルビのダイレクトシュートは、ポストとGKに阻まれる。その後も、フランクフルトの守備網が粘り強く跳ね返した。

 注目の長谷部は、最終ラインで読みのいい守備でベンフィカの前線ふたりに仕事をさせず、最後まで仲間に檄を入れ続けていた。

 連戦の疲労を隠せていない選手たちだったが、最後まで冷静に戦い抜いた結果、試合は2-0で勝利。アウェーゴール差で勝るフランクフルトが、ベスト4進出を決めた。

 また他会場の結果から、フランクフルトの準決勝の対戦相手は、スラビア・プラハを破ったチェルシーに決まった。エースのヨビッチが累積警告のため出場できないが、好調なパシエンシア、ガチノビッチらの活躍にも期待がかかる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事