「アヤックス戦ではベンチに置くべき」「欠かせない戦力のひとりだ」堂安律の先発起用についてオランダ国内は賛否両論!

2019年04月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

OBは「周囲を納得させていない」と苦言

堂安自身も、自らのプレーに満足していないことは間違いないだろう。(C) Getty Images

 先週末にオランダ・エールディビジの第30節が行なわれ、ヘーレンフェーンとフローニンヘンが対戦した。

 オランダの北部に位置するホームタウンを持つ両チーム同士の"ノースダービー"として国内でも盛り上がりをみせたこの試合は、森保ジャパン3月シリーズに選出された小林祐希、堂安律がそれぞれ先発した。ふたりはともに途中交代でピッチを退いている。

 とりわけ、堂安は後半開始早々(52分)での交代に、納得のいかない表情を浮かべていた。右サイドハーフで先発した堂安に対し、ヘーレンフェーンはきっちり"堂安対策"を用意しており、この日は、ボールタッチも少なく、好機にもあまり絡めていなかった。

 試合は、堂安と交代で入ったポール・グラドンがゴールを決めてフローニンヘンが先制。しかし終盤に追いつかれ、結果は1-1のドローで終わっている。

 この試合を取り上げた地元テレビ局「RTV NOORD」の解説番組では、フローニンヘンOBで解説者であるアラジャン・ブラーウ氏が「(20日の)アヤックス戦では堂安をベンチに置くべきだ」と発言した。

「トマス・ブラウンとグラドンが後半に入ったことでチームに違いが生まれた。しかし、堂安はシーズン後半で何も成果を見せていない。エネルギーがすっかり空っぽになってしまったように見える。次に控えているアヤックス戦では、ベンチに置くべきだ。そうすることで、彼はこれからの試合で再び堂安らしいクオリティを見せてくれると思う」

 一方で、堂安を貴重な戦力だと評する国内メディアもある。オランダのサッカー専門誌『ELFVOETBAL』は、現地エールディビジで若い選手が多いチームの特集で、今最もレギュラーの平均年齢が低いチームはフローニンヘンであることを報じ、その中心人物として堂安の名を挙げている。

「快進撃を続けているフローニンヘンで主力となる選手たちの平均年齢はわずか22.6歳と、ほかのチームに比べてはるかに低い。例えば、堂安律(20歳)、トム・ファン・デローイ(19歳)、ルドビト・レイス(18歳)らが主力として活躍し、平均年齢を下げている。信じられないことだが、エールディビジでは唯一、クラブに30代のプレーヤーは不在のまま、彼らはこの印象的なシーズンを終えるだろう」

 アヤックスやPSVが堂安獲得に動いているという噂も、国内では根強く残っている。依然として堂安に対する注目度は高いが、今シーズンは26試合で4ゴール、2019年は未だスコアポイントを記録できていない。

 ダニー・バイス監督は、強豪アヤックスとのリーグ戦で、堂安を先発から外すのか。現地でも注目されている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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