”不屈の琉球”が執念の一撃で引き分けに持ち込む!首位の山形は勝点1を掴むも…【J2まとめ】

2019年04月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

琉球が敵地でドロー。最終盤にキャプテンの上里が値千金の同点弾!!

上里が抑えの効いた強烈な一撃で敗戦の危機を救い、チームに貴重な勝点1をもたらした。写真:滝川敏之

 4月13日、J2・9節が3試合行なわれ、味の素スタジアムでは東京Vと琉球が対戦。互いに攻撃で良さを見せるなか、1-1で勝点1を分け合う結果となった。
 
 拮抗した展開で先にスコアを動かしたのは東京Vだ。39分に渡辺皓太が佐藤優平とワンツーで狭い局面を崩すと、強烈なミドルシュートを突き刺す。開幕から怪我に苦しんできた東京五輪世代の有望株が今季初ゴールを奪い、チームに勢いをもたらした。
 
 リードを奪った東京Vはさらに攻勢を強め、69分に林陵平がビックチャンスを迎える。相手の背後に抜け出すと、ゴール前で相手GKのカルバハルに倒されてPKを獲得。確実に決めたい場面だったが、自ら蹴ったシュートは完璧にストップされて追加点を奪えない。
 
 すると、流れは徐々に琉球へ。上門知樹などを投入して攻撃への圧力を高め、何度も相手ゴールへと迫っていく。時間は少なくなっていくなか、その攻勢は後半アディショナルタイムに結実する。

 90+5分、こぼれ球を拾った上里一将が右足でハーフボレー気味にゴールを強襲。これが見事に決まり、琉球は土壇場で引き分けに持ち込んだ。
 
 琉球は5試合ぶりの勝利こそ得られなかったものの、2戦連続で勝点1を獲得。一方の東京Vは最終盤に追い付かれただけに、後半のPK失敗が悔やまれる。
 

 その他の試合では、福岡がホームで町田に0-2で敗戦。冨樫敬真、森村昂大に得点を許し、2試合ぶりの凱歌を響かせられなかった。
 
 首位の山形は敵地で新潟と対戦。41分に大槻周平のゴールで先制するも、後半の立ち上がりの53分に失点。それでも直後の59分に大槻が再びネットを揺らし、再びリードを奪う。
 
 このまま逃げ切りを図り、残り時間は後半のアディショナルタイムのみ。勝利が目前に迫っていたが、新潟の渡邊凌磨に同点弾を決められて2-2の引き分けに終わった。

 山形は暫定で首位をキープ。だが、14日に試合を控えている甲府、水戸、柏の結果次第では、2位以下に転落の可能性を残して今節を終えている。
 
 J2は14日に残りの8試合を開催。上位陣では2位の甲府と3位の水戸が直接対決するなど、見逃せない試合が目白押しとなっている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【東京V 1-1 琉球 PHOTO】東京V渡辺の強烈ミドルと琉球上里のAT弾で、互いに勝ち点1を分け合う
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