【三浦泰年の情熱地泰】現役選手に監督、スカウト、GM… 現場で奮闘する同世代からの刺激

2019年04月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

カズの試合観戦から始まり、練習視察、クラブハウス訪問…

8節の福岡戦では先発して溌溂とした動きを見せたカズ。写真:滝川敏之

 先日、カズの試合を観戦した。52歳のプレー。
 
 53歳の僕とたった1歳しか違わない彼のプレーは奇跡だ。僕はカズの"こだわり"を守ってあげたいと正直思った。
 
 FC東京の練習を見に行った。健太は同期。小学生の頃からライバルだ。いや、僕が勝手にライバルにして努力しただけだが……。健太監督がピッチ内に入れて練習を見学させてくれた。初めて生で見た健太監督の練習は中味が濃く、構築されたアラートな緊張感と選手のモチベーションを感じる良い練習であった。
 
 また、川崎フロンターレでも静岡学園の同級生で同じクラスだった向島建にお願いして練習を見に行き、新クラブハウスを視察させてもらった。何年ぶりかの訪問だったが、クラブの成長を強く感じた。クラブハウスが立派になり、レストランがオープンし、2年連続チャンピオンとはこういうことになるのだと大きな刺激をもらった。
 
 建といろんな話をしながら2時間近く練習を見学させてもらい、彼はフロンターレの大事なスカウトをやっている立場。これからも応援したいなと純粋に思った。
 
 エスパルスのGM、大榎克己とはランチをした。苦しんでいる状況で時間を作ってもらい感謝だ。今の状況をなんとか変えるために、必死な想いで我慢、辛抱しながら打開に努めているのだと思う。
 
 OBが、またはサポーターをはじめとする市民が彼を助けなければいけない。良いクラブにするには時間が必要であろう。彼にも土を耕し、種を蒔き、肥料や水を与える時間が必要だろう。
 
 きっと強い根が張り、強い茎に枝が付き、綺麗な花が咲く日が来るはずだ。それはひとりでは出来ない。皆が協力していかなければいけない。

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