「素晴らしい行動力!」給食費が払えない女の子を救ったインテルMFに称賛の声

2019年04月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

自ら町長に連絡し…。

ここまでわずか先発5試合と存在感が希薄なカンドレーバだが、ピッチ外で”ファインプレー”を見せた。(C)Getty Images

 子どもたちに夢を与えるのも、プロサッカー選手の仕事のひとつだ。インテルのMFアントニオ・カンドレーバは、苦しむ子どもを見ていられなかったのだろう。

 イタリア紙『L’arena』は4月8日、カンドレーバが給食費の支払いが困難な女子児童の援助を申し出たと報じた。クラスメートたちと違う食事を強いられていたからだ。

 L’arena紙は先日、親の給食費滞納が原因で、女子児童の給食がツナ缶と袋詰めのクラッカーにされていたと伝えた。クラスメートの目の前での出来事に、その女の子は泣き出したそうだ。
 
 報道によると、同様のケースが昨年末から何度かあったという。ある教師は「親のせいで子どもが代償を払うなんて正しくない」と吐露。教師たちが自分の給食を与えていたことも何度かあると明かした。

 当局は正当に給食費を支払っている家庭に対して公平でなければいけないとし、ツナとクラッカーの給食は「ギリギリの判断だった」と釈明。だが、「許されない行為」と批判の声も上がっている。

 同紙によれば、カンドレーバは自ら町長に連絡して事情を聞き、女子児童のために給食費を自分が負担したいと申し出たという。なお、問題となった学校があるのは、ヴェント州ヴェローナ県の町。ちなみにカンドレーバはローマ出身だ。

 幼い子どもが辛い思いをしているのが現状で、行政は何らかの対応を迫られることになるかもしれない。いずれにせよ、すぐに救いの手を差し伸べたカンドレーバには、「素晴らしい行動力だ」と賛辞が寄せられている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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