リバプールの“最強CB”ファン・ダイク、今季のMVP争いで宿敵のスターリングに投票! 気になる理由は?

2019年04月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

「僕は自分に正直に…」

名FWたちを抑え込んで存在感を放っている今シーズンのファン・ダイク。そんな彼がMVPに選んだのはマンCの選手だった。 (C) Getty Images

 イングランドのシーズンMVPを決めるプロフットボール選手協会(PFA)の年間最優秀選手賞は、同僚でもある選手たちの投票によって決定するとあり、特別に価値が高いとされている。

 そんな栄えある賞で、今シーズンの最右翼とみられているのが、「世界最高のCB」とも言われ、プレミアリーグで首位に立つリバプールを支えるオランダ代表のフィルジル・ファン・ダイクである。だが、そのファン・ダイクは、自らのライバルに投票したようだ。

 彼が投票したのは、プレミアリーグのタイトルを競うマンチェスター・シティのラヒーム・スターリングだ。英紙『Guardian』によると、ファン・ダイクは、「今シーズンのスターリングはファンタスティックな時間を過ごした。ベルナルド・シウバとか、ほかのシティ選手に投票してもよかったけどね」と述べ、自らの投票理由を告白した。

「彼がふさわしいと思ったからだ。僕は正直なだけだよ。今シーズンのスターリングは選手としてすごく向上したと思う。彼が受賞するかどうかは、様子を見よう」

 ファン・ダイク自身は、栄えある賞に関心がないのだろうか。27歳のオランダ代表CBは、「もちろん、受賞できたら誇らしいことだし、誇るべきことだろう」としたうえで、大事なのはチームと強調している。

「練習でのハードワークはすべて僕らがみんな一緒にやってきたことだ。チームとして、クラブとして、何かを勝ち取るためなんだよ。それが実現することを願っている」
 
 現在、プレミアリーグで首位に立つリバプールだが、勝点2差のシティよりも消化が1試合多い。リーグ終盤まで激しいタイトルレースが繰り広げられることは確かだろう。

 29年ぶりとなる悲願のリーグタイトル奪取を目指すリバプールだが、ファン・ダイクは、「僕らは1敗しか喫しておらず、これだけの勝点(82)を積んできた。それは非常に特別なことだ」と、今シーズンの戦いぶりを誇った。

「すべてが決まるまで、僕らは前進を続け、持てる力のすべてを尽くすのみだ。僕らはみんな、堂々と胸を張ることができる」

 閉幕まで1か月を切ったプレミアリーグ。最後にトロフィーを掲げるのは、リバプールなのか、シティなのか。そして、PFA最優秀選手に選ばれるのは誰になるのだろうか。"タイトルレース"の行方への興味は尽きない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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