「カマダは悪魔のように決めた」STVVの鎌田大地、現地紙がその得点力に驚嘆!!

2019年04月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

敵将は「リーグ最高のストライカー」と絶賛

今季14ゴール目を決めた鎌田大地。現地メディアもその得点力を称えている。 (C)STVV

 現地時間4月6日、ベルギーリーグのプレーオフ2(PO2)の第3節が行なわれ、シント=トロイデン(STVV)は2部のウェステルローとアウェーで対戦し、2-2で引き分けた。

 プレーオフ2(PO2)は、レギュラーシーズンの7~15位と2部の3チームを加えた計12チームをA、Bのふたつのグループに分け、6チームが総当たり戦を実施。日程を終えた後、プレーオフ2Aとプレーオフ2Bの1位同士が対戦し、勝者にはヨーロッパリーグ(EL)予選の参戦権を賭けたプレーオフ1チーム(4位)との対戦権が与えられる。

 この試合でSTVVの2ゴールを記録したのは、先日森保ジャパンに初召集された鎌田大地だ。3-4-3の右ウイングで先発し、攻撃を牽引した。

 前半、ウェステルローに先制を許したSTVVは48分、ジョーダン・ボタカがエリア外からミドルシュートを放つ。これは敵GKに弾かれたが、こぼれ球に詰めていた鎌田が頭で押し込んで同点に追いつく。

 さらに69分、途中出場した関根貴大が敵のハンドを誘発してPKを獲得。キッカーを務めたボタカのPKはセーブされるが、詰めていた関根がすかさずシュート。再びGKに防がれ跳ね返ったボールを、今度は鎌田が拾い、ゴール前で冷静に切り返してDFをかわし、右足で蹴り込んだ。

 77分に追いつかれて白星は逃したものの、現地メディアは鎌田の2ゴールに感嘆している。

 ベルギー全国紙『Het Laatste Nieuws』は、鎌田の活躍をベルギー代表の愛称「レッドデビルス(赤い悪魔)になぞらえてこう称賛した。

「STVVは非常な困難な状況で1ポイントを獲得した。前半は、先制に成功したウェステルローのものだったが、後半に息を吹き返した。1点目、ウェステルローのGKはボタカのシュートを止めたが、日本人ストライカーはそこに居た。ボールを拾った鎌田はボックス内で"悪魔"のようにゴールを決めた。2点目のゴールも、ボタカが外したPKに詰めた関根のシュートは防がれた。だが、ボールがこぼれた先にはやはり鎌田がいたのだ」

 また、敵将ボブ・ピーターズは、試合後のインタビューで鎌田に惜しみない称賛を送っている。

「カマダは近年、1部クラブでもなかなかお目にかからない逸材だと思う。彼はこのシーズンのベストストライカーだ。常にゴールを狙っているし、今日の試合で我々がそれをいくつか防ぐことができたのは、幸運だったとしか言えない。鎌田はSTVVに、ほかのクラブにない"違い"を生み出していると思う」

 レギュラーシーズンで12ゴールを記録していた鎌田は、24試合で14得点と記録を伸ばした。プレーオフも対象となる得点ランキングは4位に浮上し、首位のマブワナ・サマッタ(20ゴール/ヘンク)にあと6ゴールと迫っている。

 STVVはドローで勝点1を獲得し、グループAの首位を守った。次節は現地時間4月13日、ホームに2位オーステンデ(勝点6)を迎える。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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