鎌田大地、敵地2ゴールの大活躍で得点ランク上位に!! STVVは日本人選手5人が出場も、試合は引き分け…

2019年04月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

今季計14ゴールに記録を伸ばす

ゲームメイクしながら自身も得点を重ねた鎌田。ベルギーリーグはプレーオフもシーズン得点にカウントされるため、得点王の可能性はゼロではない。 (C) Getty Images

 現地時間4月6日、ベルギーリーグのプレーオフ2(PO1)の第3節が行なわれ、シント=トロイデン(STVV)は2部のウェステルローと対戦。2-2で引き分けた。

 プレーオフ2(PO2)は、レギュラーシーズンの7~15位と2部の3チームを加えた計12チームをA、Bのふたつのグループに分け、6チームが総当たり戦を実施。日程を終えた後、プレーオフ2Aとプレーオフ2Bの1位同士が対戦し、勝者にはヨーロッパリーグ(EL)予選の参戦権を賭けたプレーオフ1チーム(4位)との対戦権が与えられる。

 ここまで2連勝と勢いづいているSTVVは、2トップに鎌田大地と木下康介、中盤の底に遠藤航、そして最終ラインに冨安健洋が先発。関根貴大はベンチスタートとなった。

 試合開始時から、スタジアムと独特の雰囲気とかなり荒れたピッチに苦しめられたSTVV。前線からのプレスが上手くハマらず、ウェステルローの連動したプレースタイルに翻弄される。

 14分にはエリア内でエルトン・アコラトスが敵FWを倒してしまい、PKを与えてしまう。このピンチはGKルーカス・ピラードの好セーブで逃れたものの、23分には同じようにサイドから攻め込まれ、先制を許した。

 ポゼッションでも上回られて折り返した後半開始早々、48分にピラードからのフィードを受けた鎌田が、サミュエル・アサモアとのパス交換で右サイドに展開。足元で受けたジョーダン・ボタカがエリア外から放ったミドルシュートはGKに弾かれるも、こぼれ球に詰めていた鎌田が頭で合わせ、試合を振り出しに戻す。

 STVVのマルク・ブライス監督は65分、木下に替えてママドゥ・シラ、直前に接触プレーでピッチに座り込んでしまった遠藤に替え、関根を投入する。

 前節も交代出場で前線を活性化した関根は、この試合でも前線をかき回す。

 さっそく69分、関根が放ったシュートがDFの腕に当たったプレーでPKを獲得。ただし、PKはジョーダン・ボタカが外してしまう。

 だが、この弾き返したボールを関根が蹴り込んでつなぐと、GKに弾かれたボールを今度は鎌田が捉え、冷静に切り返してDFをかわし、角度のないところから右足で蹴り込んだ。

 ようやく1点をリードしたSTVVだったが、この点差は長くは続かなかった。77分、ロングボールの処理を請け負った冨安のクリアが中途半端になったところで奪われ、ホームチームに2点目を許し、追いつかれてしまう。

 再び勝ち越すべく、2ゴールをあげている鎌田は、83分に自らが持ち込んでシュートを放つが、これはGKがキャッチ。後半アディショナルタイムにも鎌田が起点となって好機を創出し、最後まで攻め続けるが、ゴールにはあと一歩、結びつかなかった。

 試合はこのまま2-2で引き分けている。

 先制された状況から逆転に成功したSTVVは、アウェーとはいえ2部チームに勝ち切れなかったことが悔やまれる。だが最低限の勝点1は獲得。次節は、4月13日(現地時間)、ホームでオーステンデと対戦する。

 鎌田は今季計14ゴールに記録を伸ばし、得点ランキングで暫定2位タイに浮上。プレーオフ中のゴールもシーズン中に換算されるため、得点王の可能性をまだ残している。

 負傷交代した遠藤については、現時点では何も発表されていない。チームの調子が上向いている今、軽症であることを祈るばかりだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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