「もう今季の試合に出場しないだろう」浅野拓磨の処遇を巡りハノーファーとアーセナルが対立? 海外メディアが報じる

2019年04月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

「買い取り条件を避けるため」と現地メディア

今シーズンはここまで15試合に出場。プレシーズンでは好調だっただけに、期待は大きかったが……。 (C) Getty Images

 現在、ブンデスリーガで6連敗中で、最下位の18位に沈み、降格の危機に瀕しているハノーファーにある問題が生じている。FWの浅野拓磨が、今シーズンの試合にもう出場できないかもしれないのだ。

 プレミアリーグのアーセナルが保有権を持っている浅野は、昨シーズンにシュトゥットガルトへの2年間のレンタルが終了。そして昨夏、原口元気とともに、1年の期限付きでハノーファーへ移籍している。

 シーズン当初こそ先発出場していたが、その後は筋肉系の負傷の影響もあり、カップ戦(DFBポカール)の1ゴール・1アシスト以外は目に見える結果を残していない。

 チーム状態も最悪で、1月末にアンドレ・ブライデンライターからトーマス・ドルへの監督交代に踏み切るも、状況は好転せず。2月9日にニュルンベルクに勝利して以降、泥沼の6連敗を喫して浮上の兆しは見られない。

 リーグ戦は残り7試合。残留争いを勝ち残るにはとにかく勝点3を積み重ねていくしかない。だが、今後は浅野にはチャンスが与えられないかもしれない。

 「浅野はもう試合に出場しないだろう」と報じたのは、現地サッカー専門誌『kicker』だ。

「ハノーファーはあと1試合でも浅野を試合に出場させた場合、買い取りオプションの施行義務が発生するため、今シーズンはこれ以上起用しない方針に決めたようだ。出場時間やゴール関連数(ゴール・アシスト)が規定を越えた場合、買い取り義務が発生する契約になっている。その金額は300万ユーロ(約3億9000万円)に定められているようだ」

 英紙『Mirror』は、このハノーファーの態度にアーセナルが憤慨していると伝えている。

「アーセナルはハノーファーの姿勢に怒り、フラストレーションを溜めている。2016年に日本のサンフレッチェ広島から加入した浅野は、アーセナルと2020年までの契約を結んでいるが、契約期間をほぼドイツで過ごしている。戻ってもアーセナルのトップチームに加わる可能性は皆無に近い」

 直近の浅野は、3月3日のシュツットガルト戦にフル出場したがその後2試合を欠場。31日のシャルケ戦で途中出場したものの、目に見える結果を残すことはできなかった。

 週末にはヴォフルブルクとのアウェー戦が控えているが、kicker誌の見立て通り、ピッチに立つことはないのか。日本代表にも選出された経験もある24歳FWの処遇に、注目が集まる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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