【なでしこ】欧州遠征初戦は1-3で敗北。一度は同点に追い付くもフランスに完敗...

2019年04月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

フランスの攻撃を止め切れず、本大会に向けて不安を残す結果に

攻守で奮戦した中島は小林のゴールをお膳立てしたものの、チームを勝利に導けなかった。(C)Getty Images

 4月5日、フランスのオセールで日本女子代表はフランス女子代表との親善試合に挑み、1-3で敗れた。
 
 今年6月にフランスで開幕するワールドカップまで残り約2か月。開催地でホスト国と相まみえた一戦で高倉麻子監督はGKに山下杏也加、最終ラインには鮫島彩、熊谷紗希、南萌華、清水梨紗を起用した。MFは杉田妃和、中島依美、長谷川唯、三浦成美。そして最前線は3月のアメリカ遠征で結果を残した小林里歌子と横山久美のコンビでスタートした。
 
 "なでしこジャパン"は完全アウェーの中で堅実に試合を進めていこうとするも、いきなり出端を挫かれる。4分、ペナルティエリア右の角からマリオン・トルランにクロスを入れられると、バレリー・ゴーバンに頭でネットを揺らされてしまった。
 
 早々に失点した日本は以降もフランスの身体能力を生かした速い攻撃に苦戦。自陣で守る時間が多くなり、前線に良い状態でボールを入れられない。

 劣勢を強いられるなか、21歳のストライカーが嫌な雰囲気を一掃する。24分、杉田のパスを受けた中島が左足でミドルシュート。低い弾道で放たれた一撃は相手GKにブロックされるも、小林がこぼれ球に反応して同点に追い付いた。
 
 タイスコアに戻した"なでしこジャパン"。これで息を吹き返したかと思われたが、33分に左CKを与えると、ユジェニー・ルソメにボレーシュートを叩き込まれる。再び失点し、またしても日本は追いかける状況となった。
 
 後半に入っても日本は沈黙。フランスの力強い攻めをなかなか跳ね返せず、多くの時間を守備に割く形となる。60分過ぎに宮川麻都と菅澤優衣香を立て続けに投入するが、この交代策も流れを変えるまでに至らない。

 すると82分、ドゥルフィーヌ・カスカリーノのミドルシュートをGK山下が弾くと、こぼれ球をカディディアトゥカス・ディアニに押し込まれて勝負あり。フランスの攻撃力を前に日本は1-3で敗れ、今後に不安を残す結果となった。
 
 欧州遠征初戦を落とした"なでしこジャパン"は次戦でどのような戦いを見せるのか。4月9日に行なわれるドイツ戦でその真価が問われる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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