18年ぶりの”千葉弾”に「みなさんただいま!」復帰後初ゴールを挙げた佐藤寿人が仲間に感謝

2019年04月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

ランニングボレーで初弾も「横に出してくれたので半分は匠のゴール」

65分にお役御免となった佐藤寿だが、試合後にはサポーターから誰よりも大きな声援を受けていた。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 サポーターからの"寿人コール"が鳴りやまなかった。

 4月3日、J2・7節で注目を集めたのは千葉と琉球の一戦。千葉は今オフに古巣に"復帰"した佐藤寿人の復帰後初ゴールを守り切り、今季無敗の琉球を1-0で退けた。
 
 前節初勝利を挙げた千葉は琉球戦で、佐藤寿を今季初めて先発で起用。双子の兄・勇人はベンチ外となったため、兄弟そろっての出場は実現しなかったものの、そのプレーに熱視線が注がれた。
 
 ファンの期待を一身に背負った佐藤寿。なかなかチャンスが巡ってこなかったが、0-0で迎えた34分に真価を発揮する。
 
 自らのポストプレーを起点に、ドリブルで仕掛けた堀米勇輝が右クロス。これを下平匠が折り返すと、狡猾な動きで走り込んた点取り屋が左足で先制弾を決めたのだ。
 
 佐藤寿にとって、千葉でのゴールは2001年のナビスコカップ(現ルヴァンカップ)1節、4月4日の大宮戦以来で実に18年ぶり。背番号11の帰還弾にサポーターの笑顔が弾けた。
  
 試合後、佐藤寿はヒーローインタビューに登場。喜びを噛み締めながら、「本当に久しぶりだなという感じですね。みなさんただいま!」と平日のフクアリに詰めかけたサポーターに向けて想いを述べた。
 
 今季初先発での得点については、「もちろんこれまで準備をしてきましたし、何よりチームメイトが僕にゴールを取らせようと沢山見てくれて、パスも出してくれました」と仲間に感謝。また、「匠も自分で打とうと思えば打てたと思うのですが、より確実にということで横に出してくれたので半分は匠のゴール」と、お膳立てをしてくれた下平に頭を下げた。
 
 大きな期待を背負って千葉に戻ってきたなかで、前節までの出番は途中出場の1試合のみ。自らのポジションを確立するためにも、何としてでもゴールが欲しかったのは言うまでもない。
 
 インタビュー後、サポーターからは何度も"寿人"の名前がコールされていた。本当の意味で、千葉でのスタートを切った男に誰もが大きな期待を懸けている。チームの救世主となるべく、帰ってきたストライカーはゴール量産を目論んでいるはずだ。

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構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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