メッシ、母国でのいわれのない批判に怒り心頭!「なんでアルゼンチンはパパを殺すのって息子に…」

2019年03月31日 サッカーダイジェストWeb編集部

「代表で勝ちたい」と再びタイトル獲得を目指す。

批判を受ける覚悟で代表に舞い戻ったメッシ。その言葉には並々ならぬ想いが込められていた。 (C) Getty Images

 現代サッカー界屈指のスーパースター、リオネル・メッシがいわれのない批判に声を荒げた。

 現地時間3月29日、アルゼンチン代表の大エースは、母国のラジオ局『FM Club 947』のインタビューに出演。そこで代表チームでの自身のパフォーマンスに対する批判の声に対して言及した。

 現在31歳のメッシはクラブでの華々しい活躍とは裏腹に、アルゼンチン代表では2005年にA代表デビューを飾ってからタイトルを手に出来ずにいる。昨夏のロシア・ワールドカップでもフランスに決勝トーナメント1回戦で敗れて失意に暮れた。

 そのロシアW杯後、大黒柱のメッシには、いわれのない非難が殺到。一部メディアでは、当時の指揮官ホルヘ・サンパオリに先発メンバーを指示したなどの疑惑も浮上して物議を醸した。

 大バッシングを浴びたこともあり、ロシアW杯後から代表活動の休止を発表していたが、今月22日に行なわれたベネズエラ戦で約8か月ぶりに復帰。しかし、チームは1-3で敗れ、再び非難の矛先が向けられている。

 そんななか、この背番号10が吠えたのである。このインタビューの中で、「僕は代表で勝つことを心から望んでいるんだ」と話したうえで、でたらめな報道に対して怒りを露わにした。
 

「みんな全ての報道を鵜呑みにする。僕が『くそ野郎』だと言われたことに対して、最も傷つくのは家族なんだ。でたらめなことばかりが伝えられ、毎日のように新しい作り話が出てくる。もううんざりだ」

 さらに、6歳になる愛息チアゴくんとの辛いやりとりも告白している。

「チアゴは、『なんでアルゼンチンではパパは殺されるのか』って聞いてきたんだ。息子はいつもYouTubeを見ながら僕が嫌われている理由を尋ねてくる。だから『これはほんの一握りの人たちだよ』と説明しているよ」

 それでもメッシは、「代表のために最善を尽くすつもりだ」と強調。そして批判に打ち勝ってタイトルを獲ることを誓った。

「ロシアでの敗北は僕にとって最悪の出来事だった。だから終わった後は誰とも話したくなかった。自分を閉じ込め、家族と一緒に逃げて、すべてを忘れ、あらゆるものから自分を切り離そうとした。それは事実だ。

 でも、いまは代表での挑戦を続けていきたいと思っている。もちろん簡単なことではない。それでも何かを勝ち取りたいんだ。たとえ、大勢の人々に否定され、苦しみ耐える時が来ようとね。だから僕のことを愛していない人たちはもう少し我慢しないといけないね」

 この3月シリーズでは結果を残せなかったメッシ。それでも「重大なことをやってのけたい」と意気込むクラックは今まで以上の闘志を漲らせている。

 今年6月にブラジルで開催されるコパ・アメリカでは、悲願のタイトルを獲得できるのか――。そのパフォーマンスに注目が集まる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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