ヴィッセルが宮本ガンバを4発粉砕! ビジャ、ウィジョ、ポルディらの美弾が次から次へと…

2019年03月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

ガンバは電光石火の2ゴールで先取も…

0-2からの大逆転劇を貫徹した神戸。イニエスタ(左)は激しいマークに晒されながらも妙技を連発した。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ第5節]G大阪 3-4 神戸/3月30日/パナスタ

 雨中の阪神ダービーは、7ゴールが飛び交う壮絶戦となった。

 G大阪は2戦連続で4-2-3-1を採用し、トップ下に遠藤を、ボランチに倉田を配する布陣。かたや神戸は新助っ人のサンペールを初先発に指名し、その技巧派をアンカーに据える4-3-3で臨んだ。

 チケットは完売。3万7000の大観衆をいきなり沸かせたのは、絶好調のアデミウソンだった。8分にCKからキム・ヨングォンがポストを叩く決定機を迎えていたG大阪は、その2分後、鮮やかに均衡を破る。素早いトランジションから菅沼→アデミウソン→小野瀬と繋ぎ、背番号8が軽く持ち出してグラウンダーのクロスを中央へ。それをフリーで待ち受けたアデミウソンが、ショートバウンドの難しい球を豪快にダイレクトボレーでねじ込んだ。

 直後にも遠藤がGK前田と1対1を迎えるなど、ホームチームが堅守からの鋭いショートカウンターを連発する。サンペール、イニエスタが織り成すボール回しを上手くいなしつつ、自陣エリア手前で確実にチャンスを潰した。前半半ばまでに許したシュートは西の1本のみだ。

 そして、攻守両面でアグレッシブさを貫く宮本ガンバが、勢いのままに追加点を奪う。24分、敵陣でイニエスタへのボールを猛然とカットした菅沼が、すかさず前方のスペースへパス。抜け出したファン・ウィジョが落ち着いてGK前川を制し、スコアを2-0とした。まさに電光石火のラッシュだ。

 パスワークが乱れ気味で、1ボランチのサンペールの両脇を狙い撃ちされた神戸。なかなか反撃の糸口を見出せなかったが、前半終了間際に"個"のパワーで1点を返す。これが実に大きな一発となる。

 イニエスタのFKがファーに流れ、その浮き球をポドルスキが強烈なハーフボレーで叩き、ゴールに蹴り込んだのだ。さらにその1分後にもカウンターから古橋が得点機を掴み、渾身のショットがバーに嫌われる。惜しくも同点とはならなかったものの、ひとつのゴラッソでにわかにムードを高め、前半を折り返した。

次ページ最終盤にドラマが待っていた──

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