【名古屋】札幌戦では左SBでの出場も!?新進気鋭のアタッカー相馬勇紀には注目だ

2019年03月30日 本田健介(サッカーダイジェスト)

大卒1年目として望外の活躍

名古屋の注目ルーキーの相馬。果敢な仕掛けを武器に貴重な戦力になっている。写真:田中研治

 4節のFC東京戦で今季初黒星を喫したとはいえ、開幕3連勝と好スタートを切った名古屋。"風間体制"3年目となった今季は、ここまで貫いてきた攻撃サッカーのクオリティをより磨き上げ、上々のパフォーマンスを見せている。
 
 そのなかで、良いアクセント役となっているのが、大卒1年目のアタッカー・相馬勇紀だ。昨季は早稲田大の4年生ながら名古屋の特別指定選手として、1ゴール・3アシストをマーク。そして今季はルヴァンカップを含めれば、6試合で3ゴールをすでに奪っている。
 
 最大の武器はスピード豊かなドリブルで、165㌢・68㌔と小柄ではあるが胸板の厚さからも分かるように、フィジカル勝負でも簡単には負けない。さらにルヴァンカップの大分戦では直接FKをねじ込むなど足もとの技術も確かだ。
 
 そんな相馬は、3月30日の札幌戦(豊田スタジアム)に向けた練習では、別メニューでの調整が続く吉田豊に代わって「経験はない」という左SBでプレー。ゲーム形式のトレーニングでは積極的な攻撃参加でチャンスを作り出した。
 
 状態が心配された吉田は札幌戦に間に合う可能性が高まっており、相馬の左SBとしてのデビューは持ち越しになるかもしれないが、貴重なドリブラーとして攻撃に変化を加えてくれるだろう。

 ちなみに1997年2月25日生まれの相馬は、2020年の東京五輪世代に当たる。そのU-22代表は先日、ミャンマーで行なわれたU-23アジア選手権(本戦は2020年にタイで開催される)の1次予選を戦ったが、相馬は惜しくも選出されなかった。
 
 もっとも本人は「今、選ばれるよりも、自分の力を付けて、本大会に出たいです」と前向きだ。目に見える結果を残し続け、自ら道を切り開く――。その想いを胸に、前へ仕掛け続けていく覚悟だ。
 
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
 
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