イタリア、格下リヒテンシュタイン相手に6発完勝! EURO予選ホーム2連戦で連勝&無失点の好発進を切る

2019年03月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

シュート数は40本超! ピンチはなし

先制点のセンシと左サイドで存在感を示したスピナッツォーラと喜びを分かち合う。イタリアはワンサイドゲームを展開し、約2年ぶりの公式戦2連勝(親善試合を含めれば3連勝)を飾った。 (C) REUTERS/AFLO

 3月26日(現地時間)、EURO2020予選が欧州各国で行なわれ、グループJではイタリアが6-0でリヒテンシュタインを下した。
 
 第1戦でフィンランド相手に完封勝利(2-0)を飾ったイタリアが、パルマに格下リヒテンシュタインを迎えた一戦。前節とはスタメンを7人入れ替えたホームチームが、予想通りに立ち上がりから攻勢に立つ。
 
 3分で、好位置からのFKでクアリアレッラが惜しいファーストシュートを放つと、イタリアは引いたリヒテンシュタインの守備の崩そうと、あらゆるかたちの攻撃を仕掛けていく。
 
 そして17分、左SBのスピナッツォーラがサイドを攻略して上げたクロスを、センシが頭でゴール左隅に流し込み、イタリアに先制点をもたらす。この試合が代表2戦目(公式戦は初)のセンシは、その後も好機に幾度も絡んだり、自らクアリアレッラに絶妙なスルーパスを通したりと、存在感を示していった。
 
 ボールを支配し、一方的に攻めるホームチームは、26分にセットプレーからボヌッチの落としを受けたヴェッラッティがダイレクトで強烈なシュート。これはクロスバーを越えたが、6分後、ヴェッラッティはペナルティーエリアで厳しいプレッシャーを受けながらも、技巧的なドリブルでこれをかわし、ファーサイドのゴールにシュートを突き刺した。
 
 明らかな実力差のある相手に、イタリアは攻撃の手を緩めることなく、34分にはCKからポリターノがヘディングシュートを放つと、これをリヒテンシュタインはハスラーが手で止めたことでPKを獲得。クアリアレッラが決め、点差をさらに広げる。
 
 前半でシュート数が20本を越えたイタリアは、44分にスルーパスでエリアに侵入したケーンの決定的な一撃は右ポストを直撃したが、アディショナルタイム、エリア内でクアリアレッラ、ポリターノと繋いで、ゴール前でヴェッラッティが押し込むと、リヒテンシュタインのCBカウフマンのハンドを誘発し、再びPKを獲得する。
 
 クアリアレッラが2度目のPKを確実に成功させ、4点目を挙げたイタリアは、さらにリヒテンシュタインがカウフマンをレッドカードで失ったことにより、後半を数的優位の状況で戦うこととなった。
 
 後半もホームチームは立ち上がりから相手ゴールに迫り、46分にエリア右からケーンが鋭いシュートを浴びせ、短時間のうちに幾度も惜しい場面を作り出す。58分にジョルジーニョに代わって登場した新鋭ザニオーロも直後にいきなり決定機に絡み、60分にもエリア内で得点機を迎えた。
 
 66分にはCBのロマニョーリが攻め上がり、ケーンのクロスを受けてゴールに迫るなど、攻撃の意識をさらに強めるイタリア。70分には、スピナッツォーラのクロスをクアリアレッラが折り返したところを、ケーンが頭で押し込んで5点目。19歳の期待の星は、これで2戦連続でのゴールとなった。
 
 その後も敵陣で試合を進める「アッズーリ」は76分、交代出場のパボレッティがマンチーニのクロスからヘディングシュートを放ち、GKブヘルが弾いたところを自ら詰めて、さらにリードを広げる。
 
 結局、40本を超えるシュートを放って6ゴールを奪い、守備では一度もピンチを迎えることなく、試合を終えたイタリア。無傷の2連勝で勝点6奪取、そして合計8得点・無失点という文句なしの数字を残して、ホーム2連戦を終えた。

 なお、3月26日に行なわれたEURO2020予選の試合結果とグループ順位は、次頁の通りである。

次ページ3月26日のEURO2020予選の試合結果&グループ順位

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