【U-18プレミアリーグ】15節ピックアップ・ゲーム[EAST]札幌U-18 対 鹿島ユース

2014年09月29日 斉藤宏則

3位・鹿島を相手に、ホーム最終戦の札幌が劇的な同点弾でドローに持ち込む。

終了間際に起死回生の一発を放った札幌U-18の平川(9)。土壇場でストライカーとしての仕事をやってのけた。

 3位につける鹿島ユースは、目下4連勝と波に乗る。12月のチャンピオンシップ進出にも望みを残しており、負けられない試合となった。一方、7位の札幌U-18はプリンスリーグへの自動降格の9位から勝点4差で、これが今大会最後のホームゲームとなる。ともに、勝点3を積み上げたいシチュエーションで迎えた一戦だった。
 
 試合は双方が慎重な立ち上がりを見せる。4-4-2のスリーラインでしっかりとスペースを埋める札幌に対し、鹿島は4-4-2をベースとしながらも相手ボール時は4-1-4-1の形になるなど、中盤より前のポジションをフレキシブルに変えていく。どちらも比較的シンプルに敵陣へとボールを送り、それを撥ね返し合う展開となった。
 
 スコアが動いたのは55分。鹿島が敵陣左サイドでFKを得ると、平戸太貴のキックに鈴木優磨が頭で合わせてゲット。アウェーで貴重な先制点を奪ってみせた。
 
追う展開となった札幌はここから選手交代などで攻勢を仕掛けるが、守備意識を高めた鹿島にバイタルエリア付近でハードなマンツーマンで応対されると、なかなかこれを崩せずシュートまで持ち込めない。鹿島の堅守が光っていた。
 
 そして、そのままタイムアップ……、かと思われたアディショナルタイム。右サイドから泉谷航輝の上げたクロスのこぼれに詰めた平川元樹が、鋭く蹴り込んで劇的な同点弾。放ったシュートが互いにわずか2本ずつという拮抗した一戦は、勝点1を分け合う結末となった。
 
取材・文:斉藤宏則(スポーツライター)
U-18プレミアリーグ/15節の結果
[EAST]
札幌U-18(20) 1-1 鹿島ユース(24)
JFAアカデミー福島(16) 1-1 青森山田(20)
流経大柏(19) 0-0 清水ユース(26)
三菱養和SCユース(15) 0-4 市立船橋(22)
柏U-18(32) 2-0 東京Vユース(10)
[WEST]
東山(6) 1-5 東福岡(22)
名古屋U18(28) 2-3 京都橘(5)
神戸U-18(32) 3-0 広島ユース(23)
C大阪U-18(31) 1-3 G大阪ユース(34)
京都U-18(26) 5-0 富山一(9)
※( )内は勝点
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