【U-20代表】平川怜が同点弾もアメリカに惜敗。W杯を想定した欧州遠征を3連敗で終える

2019年03月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

平川怜がセットプレーからゴールを奪うも直後に失点…

平川などが奮戦するもアメリカに惜敗。5月に開幕するW杯に向けて、課題を残す結果となった。写真:滝川敏之

 3月25日、欧州遠征中のU-20日本代表はスペインでU-20アメリカ代表と対戦し、1-2で敗れた。

 5月に開幕するU-20ワールドカップを想定して行なわれた今回の活動。初戦はU-20ポーランド代表に1-4、続くU-20アルゼンチン代表戦は0-1で敗戦し、アメリカとの最終戦を迎えた。
 
 影山雅永監督はアルゼンチン戦で先発した小林友希と斉藤光毅以外はメンバーを変更。GKは茂木秀、DFに中村拓海、小林、角田涼太朗、荻原拓也を並べ、MFは斉藤、喜田陽、平川怜、滝裕太、FWに櫻川ソロモン、原大智を起用した。
 
 日本は立ち上がりから押し込まれる展開となり、自陣で耐える時間が続く。そうした状況で守備陣が要所を抑え、相手に得点を与えない。しかし、後半開始早々の49分だ。個人技で局面を打開されて失点を喫してしまう。

 追う立場となった日本はその後も好機を作れず、多くの時間を守備に割く形となった。しかし、65分。FKから平川怜が頭で合わせ、スコアをタイに戻した。

 ここで勢いに乗りたい日本だったが、74分にCKの流れから再び失点。終盤に勝ち越しを許してしまう。

 その後は攻めに出るも、日本はネットを揺らせず。このまま敗れ、3連敗で欧州遠征を終えた。

 試合後、日本サッカー協会を通じ、影山監督が遠征を総括している。

「今回のポーランド・スペイン遠征は、彼らと同じ大陸の代表でもある、欧州のポーランド、南米のアルゼンチン、そして北中米のアメリカと3試合を行うという格好のシミュレーションの機会」と捉えていたとし、結果については「ポーランド相手に1-4、アルゼンチンに0-1、アメリカに1-2という3連敗で終わったことは、我々のワールドカップに不安を抱かせるようなものになってしまいました」と反省の弁を述べた。
 
 ただ、指揮官は収穫もあったという。「勝利することの難しさを感じる一方で、日本の強みを再認識できた3試合であったことも事実です。詳細を詰める必要はありますが、我々の選手たちは各国代表と戦っても技術を発揮して攻守において連携連動で上回ることができます」と話し、自分たちの良さを引き出すために「残り短い準備期間ではありますが、それらを勝利に繋げることが出来るように努力していきます」と決意を新たにした。
 
 欧州遠征を終え、次の活動は4月中旬のトレーニングキャンプ。メンバー選考も最終局面に差し掛かっているだけに、選手たちには所属クラブでさらなる奮起が求められる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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