一度は追い付くもチェコに敗戦... 2年後のU-20W杯を目指すU-18代表は1勝2敗で大会を終える

2019年03月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

東京Vユースの松橋が同点ゴールを奪うも、直後に失点…

鳥栖U-18所属ながら、開幕からJ1のピッチに立つ松岡大起もスタメン出場。この世代の主軸候補として期待が懸かる。写真:滝川敏之

 3月25日、UAEで開催されている「SportChain Cup」に参戦中のU-18日本代表は第3戦でチェコU-18代表と対戦し、1-2で敗れた。
 
 日本は、影山雅永監督がU-20日本代表の指揮官も兼任している影響で、今大会は冨樫剛一コーチが監督代行としてチームを指揮。1勝1敗で迎えたチェコとの最終戦では、2戦目からスタメンを7名変更した。

 GKは三井大輝(名古屋U-18)、DFにバングーナガンデ佳史扶(FC東京U-18)、井上樹(甲府U-18)、高橋祐翔(米子北高)、川本梨誉(清水ユース)を起用。MFには熊澤和希(流経大柏高)、山本理仁(東京V)、髙田颯也(大宮ユース)、松岡大起(鳥栖U-18)、土肥航大(広島ユース)、FWは藤尾翔太(C大阪U-18)となった。
 
 2試合連続で先制点を奪われている日本は0-0で試合を進めていくものの、27分に失点。この日も先行される苦しい展開となった。

 諦めない日本は、すでに湘南でJデビューを飾っている柴田壮介と188センチの大型FW栗原イブラヒムジュニア(三菱養和ユース)を後半から投入。64分には東京Vユースの注目株・松橋優安を送り込み、さらに攻撃への意識を高めた。
 

 すると、67分だ。その松橋が自ら獲得したPKを決め、日本は同点に追い付く。だが、直後の70分にCKから失点。その後も攻勢を仕掛けたが、ゴールを奪えずに時間だけが経過する。最後まで2点目が遠かった日本は1-2でチェコに敗戦し、1勝2敗で大会を終えた。
 
 試合後、日本サッカー協会を通じ、松岡大起が大会を総括。「今回の遠征では、ボールを奪いきる部分だったり、ボールを前に持ち出す推進力、また、しっかり点を取るなどの個の能力に大きな差があるなと感じました。守備でしっかりプレスにいってはめることや、出し手がフリーな時にランニング(アクション)をおこし、ラインを崩すことは通用したので、どの相手にも通用する個の能力、特徴を身につけないといけない」とし、「試合時に、声は出ていたけれどもっといい声かけができたのではないかと感じました」とコミュニケーション面でも課題を口にした。
 
 今後、U-18日本代表は5月にトレーニングキャンプを行ない、6月には海外遠征を予定している。2年後に開催されるU-20ワールドカップの出場権を懸けたU-19アジア選手権の予選は9月下旬に幕を開けるだけに、今後の成長に期待したいところだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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