今シーズンのチャンピオンズ・リーグ（CL）は、準々決勝のカードが決まった時点で、準決勝の組み合わせも決定した。決勝の顔合わせが予想しやすくなったと言えるだろう。

　昨年12月にマンチェスター・ユナイテッドの指揮官を解任され、現在フリーとなっているジョゼ・モウリーニョは、決勝がユベントスとバルセロナの対決になると予想。すなわち、準々決勝でバルサと対戦する古巣ユナイテッドは、ここで敗退するとの見方を示した。

　イタリア衛星放送『Sky Sport』によると、モウリーニョは『FrancePress』で「今シーズンのチャンピオンズ・リーグの覇権を争う本命は、ユベントスとバルセロナだ」とコメントした。

「イングランド勢やアヤックス、ポルトもいるが……。みんなクリスチアーノ・ロナウドとリオネル・メッシを話題にしたがるが、私はユベントスとバルセロナというクラブについて話したい。

　昨今は個人に注目が集まるようになっている。だが、私はあくまでもサッカーの監督であり、サッカーがチームスポーツであるのは変わらない。ユーベとバルサには経験があり、タレントが豊富なんだ。そのうえ、それぞれ特別な選手がいる。普通、こういうスペシャルな選手がいるチームは、ベストになるものだ」

　結局、スーパースターふたりの存在の大きさに言及したポルトガル人指揮官。その予想が当たるかどうか、まずは４月９日から始まる準々決勝の行方が注目される。
 

　一方、モウリーニョ自身の去就については、「早くチャンピオンズ・リーグの舞台に戻りたい。ただ、出場できない時は、別の（コンペティションでの）勝利を得ることを学ばなければいけない」と、早期の現場復帰とタイトル獲得への意欲を口にした。

「2016年に私が指揮官になったとき、ユナイテッドはチャンピオンズ・リーグに出場できず、ヨーロッパリーグを制した。自分にとって３回目となる欧州制覇を実現できたら素晴らしいことだろう。ただ、ヨーロッパリーグで３回目の優勝を果たせるなら、それも悪くないんじゃないかな」

　去就が注目されるモウリーニョ。来シーズン、現場に復帰し、欧州カップ戦で指揮を執ることになるのか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部