W杯V戦士たちにポグバとグリエーズマンが“粋な”優勝リングを作製! 気になる出来栄えは?

2019年03月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

作製したのはアメリカの有名ジュエラー

今のフランス代表を牽引しているグリエーズマン(左)とポグバ(右)。この両雄がチームの団結を深める粋な行動に出た。 (C) Getty Images

 昨年のロシア・ワールドカップを制したフランス代表のポール・ポグバとアントワーヌ・グリエーズマンは、自分たちが好きなNBAをまねるかたちで、記念の優勝リングを作成した。

 そのリングが今週、ようやく優勝戦士たちに届けられたようだ。ポグバがSNSで写真を投稿し、米スポーツ専門メディア『ESPN』も3月21日にこのリングについて報じている。

 同メディアによれば、発案者のポグバとグリエーズマンは今月19日、フランス代表の拠点クレールフォンテーヌのミーティングルームに優勝戦士たちを集め、リングの"贈呈式"を行ったという。今回のフランス代表に招集されていない優勝メンバーには、別途リングが送られるようだ。

 贈呈式は、ディディエ・デシャン監督をはじめとするスタッフたちは呼ばれず、選手たちだけの"セレモニー"になったとのことだ。

 気になるリングには、「世界王者」の文字や各選手の名前が刻まれ、ホワイトダイヤモンドやルビー、サファイアでフランス国旗を意味するトリコロールが施されており、すべてのメンバーが満足していたという。

 価格は非公開だが、グリエーズマンの援助を受けつつほぼ全額を負担したポグバは、相当額を支払っただろう。ちなみに2018年のNBAを制したゴールデンステイト・ウォリアーズの優勝リングは、ひとつ当たり1万3500ユーロ(約175万円)だった。
 
 今回、レ・ブルーの栄誉を称える記念リングを作製したアメリカのビバリーヒルズに拠点を構えるトップジュエラー「ジェイソン・オブ・ビバリーヒルズ」のオーナーは、「彼らはNBAのリングより大きくならないことを望んだ」と明かしている。

「彼らが望んだのは、もっと手の込んでいて、もう少し派手ではないリングだった」

 当初、フランス・サッカー連盟は、リングの作成に前向きではなかった。だが、最終的にはロサンゼルスからの輸送費1万ユーロ(約130万円)を負担した。デシャン監督は贈呈式がチームの団結にとって重要と考え、喜んでいるという。

 実際、『ESPN』が報じたところでは、ポグバは贈呈式での"スピーチ"で、チームの優勝メンバーを兄弟のように思っていると話し、何度も「僕たちはファミリーだ」と口にしたそうだ。20日にもポグバは、「みんなの反応は良かったよ。僕は彼らをファミリーと考えている。僕からのちょっとしたプレゼントだ」と述べている。

「ひとりでワールドカップを制覇することなんてできない。選手たちが支えてくれた。批判もあったけど、僕たちはみんなで家族のように団結したんだ」

 リングを手にしたレ・ブルー戦士たちは、絆をさらに深めたに違いない。そして、リングを手にしていない新たな代表メンバーは、来るEURO2020のようなビッグタイトルを自分も手に入れようとモチベーションを高めたことだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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