ディ・マリアのスーパープレー連発でパリSGがマルセイユに3発快勝! 酒井宏樹は終了間際にPK献上…

2019年03月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

マルセイユはGK退場で数的不利に…

テクニックを存分に発揮して勝利の立役者となったディ・マリア。写真はマンダンダを退場に追いやったプレー。 (C) Getty Images

 3月17日(現地時間)リーグ・アン第29節が行なわれ、パリ・サンジェルマンは3-1でマルセイユを下した。
 
 首位を独走するパリSGが、直近6試合で5勝1分けと好調な4位マルセイユを迎えた、フランス最大のビッグカード「ル・クラシック」。酒井宏樹はスタメンに名を連ね、左SBとして大一番に臨んだ。
 
 16分、ヴェッラッティのスルーパスでディ・マリアが抜け出してドリブルからのシュートでゴールネットを揺らすが、VARによってオフサイドと判定され、パリSGのゴールは認められない。
 
 その後、ホームチームはボールポゼッションで大きく上回りながら主導権を握って試合を進めたが、待望の先制ゴールを挙げたのは、前半アディショナルタイムに入ってからだった。
 
 ディ・マリアのラストパスを受けたエムバペが、冷静にゴール右隅に流し込んだものだったが、ディ・マリアはその直前に背後からの浮き球のパスをヒールでコントロールし、相手選手をかわすという見事な技術を披露して、パルク・デ・プランスの観衆を大いに沸かせた。
 
 しかし後半開始直後、マルセイユはオカンポスがドリブルで持ち込んでペナルティーエリア左に侵入し、立ちはだかる相手選手たちの隙間から中央にボールを入れると、ジェルマンがダイレクトでファーサイドに流し込んで試合を振り出しに戻す。
 
 追いつかれたホームチームは、しかし主導権を握り続け、55分に再び勝ち越しに成功する。切れ味抜群のプレーでGKマンダンダの牙城を崩したのは、ディ・マリアだ。右サイドからゴールに迫り、ムニエの負傷で緊急出場したケーラーの縦パスを受けてエリアに侵入すると、角度のないところから鋭いシュートでサイドネットに突き刺した。
 
 ディ・マリアはさらに62分、DFラインの裏に抜け出して独走。これに対し、マンダンダはエリアから飛び出し、左手でボールを止めてしまう。主審はすかさずレッドカードを掲げ、マルセイユは代わりのGKプレを投入するために、FWバロテッリを下げることを余儀なくされた。
 
 数的優位を得たパリSGは66分、ゴール正面30メートルほどの位置でFKを獲得。これを好調ディ・マリアが直接狙い、左足を一振すると、曲線を描いたボールは右ポストを叩きながらゴールに吸い込まれる。
 
 アルゼンチン人FWの見事な技でゴールを重ねたパリSGは、余裕を持って残り時間を過ごし、後半アディショナルタイムにはエムバペがエリア内で仕掛け、酒井に倒されてPKを得る。エムバペ自身がキッカーを務めるも、右隅を狙ったシュートはプレの好セーブに阻まれた。
 
 パリSGは、リーグ・アンでは通算80回目の「ル・クラシック」で快勝を収め(通算対戦成績は30勝19分け31敗)、勝点を77に伸ばした。
 
 一方、マルセイユはチャンピオンズ・リーグ出場権を得るためにも、勝点を稼いで3位リヨンとの差(現在勝点差6)を縮めたいところだったが、首位チームに力の差を見せつけられることとなった。
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