プレミア行きか、残留か――。マドリーで今もっとも動向が気になる男、ベイルの進路は?

2019年03月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

ジダン時代は出番に恵まれず、移籍を口にすることも

ジダン政権下では出番に恵まれていなかったが、当時絶対的エースだったクリスチアーノ・ロナウドは今は居ない。 (C) Getty Images

 レアル・マドリーがジネディーヌ・ジダン監督を復帰させたことで、もっとも立場が危ぶまれている選手がガレス・ベイルだ。

 ベイルは昨季のチャンピオンズ・リーグ(CL)でマドリーが3連覇を果たした直後、移籍を示唆する言葉を口にしていた。ジダン監督の下で出場機会が減っていたことが原因だとみられている。

 しかし、ジダン監督が退任を発表。さらにクリスチアーノ・ロナウドもユベントスに去り、ベイルはジュレン・ロペテギ監督を招へいしたマドリーに残留を決めた。

 その後、成績不振からロペテギが解任され、さらに後を継いだサンチャゴ・ソラーリ前監督も解任された。そしてマドリーを指揮することになったのが、ジダンである。

 先日、ベイルは「僕とジダンが最高の友人だったとは言わない」と、指揮官との関係が決して良好ではないことを認めている。当然、ジダン復帰はベイルにとって逆風と言えるだろう。

 実際、今シーズン限りでベイルは移籍するとの見方は少なくない。米スポーツ専門チャンネル「ESPN」のアンケートでは、投票した約3500人のうち、74%と大多数がプレミアリーグへの復帰を予想。13%がそのほかのクラブに移籍すると回答し、マドリー残留を予想したファンは11%にとどまった。

 だが、代理人のジョナサン・バーネットは「ESPN」の取材に、「待つつもりだ」とコメントした。また、スペイン紙『AS』は、同代理人が「マドリーが望む限りベイルはいる」と述べ、ジダン復帰でもすぐに移籍はないと強調したと伝えている。

 同紙は、バーネット代理人以外のベイルに近い関係者も、来夏の移籍とはないとの見解と報道。マドリー再建の新プロジェクトにおいて重要な存在になれると、ジダン監督に納得させる考えだという。

 果たしてジダン率いる新チームに、ベイルの居場所は確保されているのだろうか。
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