「良い奴だけどクソッタレなんだ…(笑)」乾貴士に強烈な“恩返し”をされた古巣エイバルの指揮官が皮肉を…

2019年03月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

乾のゴラッソにエイバル指揮官は…

古巣相手にゴラッソを突き刺した乾。そのパフォーマンスを敵将も皮肉まじりに称えている。 (C) Getty Images

 現地時間3月9日に開催されたラ・リーガ第27節、アラベスとエイバルの一戦は、1-1のドロー決着となった。

 この試合で、古巣相手に貴重な先制点を決めたのがアラベスの乾貴士だ。4-4-2の右サイドハーフで先発した日本代表MFは57分に魅せる。

 自陣ペナルティーエリア付近でホニにパスを出し、そのまま敵のゴール前まで駆け上がった乾は、ホニからリターンパスを受けると、敵陣深くまでドリブルで持ち込み、最後は冷静なシュートフェイントで相手GKを倒してから、落ち着いてネットを揺らした。

 この技ありのゴラッソは、全国紙『Marca』が「(GKの)ドミトロビッチの裏をかくクレバーなシュートだった」と寸評採点において最高評価となる星3つを与えるなど、スペイン・メディアから絶賛された。

 そんな乾の強烈な"恩返し"に悔しさを露わにしたのが、敵将ホセ・ルイス・メンディリバルだ。

 2015年8月から約3年間に渡って乾を指導したメンディリバルは、日本屈指のテクニシャンにスペインで成功を掴むためのノウハウを叩き込んだ、いわば恩師である。そんな57歳の智将は、かつての教え子と間に生まれたユニークなやり取りを試合後に告白した。同じくMarcaが伝えている。
 
「タカはとてもいい奴だよ。日本人だけどジョークも上手いしね。ただ、本当にクソッタレでもあるんだ(笑)。今日は前半が終わったぐらいに謝りに来たんだけど、『だったら決めるな』って話をしたよ(笑)。彼とはうまくやってきたつもりだったんだけどね……」

 エイバルの指揮官はさらに饒舌に続けた。

「タカは我々のところ(エイバル)でプレーしていた時よりもアラベスで多くの得点を決めている。きっとゴールの仕方はベティスで学んだんだろう。いや、ベティスでは試合に出てなかったから、エイバルで学んだのかな?(笑)。いずれにしても今日の彼は本当に素晴らしい出来だったと思う」

 公式戦2試合連続ゴールを奪って、さらに恩師から賛辞(?)を送られ、上昇気流に乗っている乾。望外のチャンピオンズ・リーグ出場権争いに加わっているアラベスにあって、その存在価値は日増しに高まっている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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