白熱の攻防戦を制したアーセナルがホーム9連勝! マンUはスールシャール体制でプレミア初黒星を喫して5位後退

2019年03月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

ホームで勝負強さを見せつけたアーセナル

押し込まれるなか、大きな追加点を奪ったのはオーバメヤンだった。 (C) Getty Images

 現地時間3月11日、プレミアリーグ第30節が行なわれ、ロンドンのエミレーツ・スタジアムでは、アーセナルとマンチェスター・ユナイテッドが対戦した。

 プレミアリーグで熾烈な争いを繰り広げてきた両雄によるビッグマッチは、ともに来シーズンのチャンピオンズ・リーグ出場権獲得に向けて落とせないという緊張感の高まるなかで迎えた。

 キックオフ直後から両チームがアグレッシブに仕掛けたことでオープンな展開となるなか、あっさりと均衡を破ったのは、目下、ホームゲーム8連勝中のアーセナル。12分、バイタルエリアでボールを受けたジャカが思い切ってミドルシュートを放つと、無回転気味の渾身のショットが右に身体を流した相手守護神デ・ヘアの逆を突いてゴール左下隅へ吸い込まれた。

 先制後もアーセナルは先発復帰したエジルを中心に素早いパスワークを展開。強気にリスクを冒して攻勢を強めていった。

 かたやユナイテッドは、スールシャール暫定監督就任後、プレミアリーグで12戦無敗(10勝2分け)と好調のチームを牽引する豪華タレントを擁する攻撃陣で力を発揮し、28分にラッシュフォード、35分にルカクと相手ゴールに迫った。

 その後も白熱の攻防戦が続いた一戦は、2点目が生まれないまま、前半を折り返した。
 
 勝負の後半、序盤の主導権を握ったのは、ビハインドを追うユナイテッドだった。50分にルカクが決定機を迎えたのをきっかけにワンサイド気味にゲームを推し進めると、ポグバやラッシュフォードがゴールへと迫って怒涛の反攻を展開した

 後半開始後、しばらく防戦一方となったアーセナルだったが、堅固な守備ブロックで相手の攻撃を凌ぐと、徐々に速攻から勢いを取り戻し始め、ついには貴重な2点目を奪い去る。69分、強気にエリア内へ仕掛けたラカゼットが相手MFフレッジに倒されてPKを獲得。これをオーバメヤンが冷静に決めた。

 リードを広げたアーセナルが再び自陣にリトリートして守備的な戦いにシフトしていくなか、ユナイテッドは71分に故障明けのフランス代表FWルシアルを、81分に17歳の俊英FWグリーンウッドを矢継ぎ早に投入。一気に攻勢を強めていった。

 それでもユナイテッドはアーセナルの集中した守備を最後まで破ることはできなかった。チーム全体の重心を下げて逃げ切り態勢を固めていったホームチームは、パワープレーを講じて、なりふり構わない攻めに転じたアウェーチームを見事に封殺した。

 上位対決らしくインテンシティーの高さが随所で見られた一戦を2-0で制したアーセナルはホームでの連勝記録を9とし、順位もCL出場圏内の4位に浮上。一方、ユナイテッドはプレミアリーグでは昨年12月16日のリバプール戦(17節)以来となる敗戦を喫し、5位に後退した。
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