久保裕也は好パスで同点ゴールを演出も…ニュルンベルク、またも僅差の勝負で堪え切れずに3連敗

2019年03月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

後半は攻撃で存在感を示した久保

前半は今ひとつだった久保だが、後半は立ち上がりからチャンスメイクで良さを見せた。とはいえ、チームはなかなか光明を見出せない……。 (C) Getty Images

 3月10日(現地時間)、ブンデスリーガ第25節が行なわれ、ニュルンベルクは1-2でホッフェンハイムに敗れた。
 
 6節以降は勝ちなしで最下位に沈むニュルンベルクが、このところは上位チームとの対戦が続き、直近5試合で1勝止まりのホッフェンハイムのホームに乗り込んだ一戦。久保裕也は、4試合連続の先発出場を果たしている。
 
 立ち上がりから攻勢のホームチームは、開始4分にクラマリッチがドリブルでペナルティーエリアに侵入したところで、エベルトンに寄せられて倒れる。これがVARでの検証に持ち込まれたが、ノーファウルと判定された。
 
 事なきを得たニュルンベルクは8分、レーベンのミドルをGKバウマンが弾いたところを、ベーレンスが走り込んでこぼれ球を折り返すが、相手DFにクリアされる。これに左サイドの久保が猛然と走り込むも、決定的な場面を作るまでには至らない。
 
 2列目のサイドに位置取った久保は、15分にはカウンターから左サイドを抜け出しそうになったが、相手CBのポシュに倒される。ポシュはこれで、イエローカードを提示された。
 
 ボールポゼッションで大きく上回りながら攻勢を維持するホッフェンハイムは24分、左サイドの攻略から、シュルツのマイナスの折り返しをクラマリッチがダイレクトで叩くと、ボールがCBエラスの腕に当たってPKを獲得。これをクラマリッチ自身がGKマテニアの逆を突いて決め、先制ゴールを挙げる。
 
 リードを奪ったホームチームは、33分にも敵陣でのパスカットからベルフォディルが左ポストをヒットする決定的なシュートを放ち、直後にはグリリチュが惜しいミドルと、立て続けに相手ゴールに迫る。
 
 さらに42分には、シュルツが左サイドから好クロス。ファーサイドでカデジャーベクがスライディングで合わせるが、枠内に飛ばせない。シュルツの再三の抜け出しは、ニュルンベルクの守備陣に混乱を招いた。
 
 ニュルンベルクは38分に負傷のケルクに代わってバウアーが登場するが、さらに後半に入り、52分にもヴァレンティーニからティルマンへの緊急交代で2つ目の枠を使うことを余儀なくされる。
 
 1点を追うアウェーチームは54分、久保の好パスからイシャクがゴール左隅にきわどいシュートを放つ。
 
 前半よりも積極性を見せるニュルンベルク。61分に久保が左サイドを上がるライボルトに縦パスを通し、ここからのクロスを受けたイシャクが粘って右に流すと、ベーレンスがダイレクトでのシュートでバウマンの牙城を崩し、試合を振り出しに戻した。
 
 ホッフェンハイムが長くボールを保持することに変わりはないものの、ニュルンベルクはゴール前では守備の堅さを発揮してこれをはね返し、カウンターからチャンスを作ったりもする。
 
 75分には、久保がベーレンスの右からのクロスを相手のチャージを受けながらヒールでシュート。直後に右足を押さえていた彼は、イェーガーとの交代でベンチに退いた。前半は攻守ともに効果的なプレーが見せられなかったが、後半は攻撃で存在感を増していった。
 
 しかし78分、ホッフェンハイムはベルフォディルが巧みなフェイントで右サイドを抜け出してクロス。これをクラマリッチがヒールでゴールに流し込み、勝ち越しに成功する。
 
 その後、ややオープンとなった展開で、優勢のホームチームはもちろん、再度の同点を狙うニュルンベルクも必死に攻め込むが、ゴールは遠い。アディショナルタイム、エラスの決定的なシュートもわずかにゴール右外に逸れ、3試合連続で1点差での敗北を喫した。
 
 ニュルンベルクは次節、17日に敵地で強豪フランクフルトと対戦する。
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