「移籍金が高額だったから仕方がない!」コウチーニョに対するバルサ・ファンのブーイングに同僚ピケが言及

2019年03月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

リーガではわずか4ゴール。

プレミアリーグへの復帰も取り沙汰されているコウチーニョ。その去就にも注目が集まる。(C)Getty Images

 バルセロナは、3月9日(現地時間)に開催されたラ・リーガ第27節でラージョ・バジェカーノに3-1とホームで勝利。4連勝を飾り、2位アトレティコ・マドリーとの勝点差7を維持している。
 
 リーグ制覇に向けて首位を快走しているチームに対し、ひとり蚊帳の外の選手がいる。フィリッペ・コウチーニョだ。先発出場したこの試合でも、80分にイバン・ラキティッチと交代する際、本拠地カンプ・ノウの一部サポーターからブーイングを浴びせられている。
 
 今シーズンのコウチーニョは、リーガでここまでわずか4得点。クラブ史上最高額(1億3500万ユーロ=約175億円)で加入した選手としては、期待値に達していないと批判の声を寄せられている。この試合でも見せ場を作れず、得点やアシストなど決定的な仕事はできなかった。
 
『ESPN』によると、同僚のジェラール・ピケは試合後、「フィリッペは良いシーズンを送っている」としたうえで、「もちろん移籍金が高額だったから、パフォーマンスに対する期待は高くなるのは仕方がない」とコメントし、こう続けた。
 
「そういうものだ。ファンの反応を受け入れなければいけない。僕たちのためのサポーターであり、(その意見を)リスペクトしなければいけないんだ」
 
 一方で、「僕たちチームメートやクラブの人間が、全力でサポートしなければいけない」と、チーム全体でコウチーニョを支える必要があると訴えた。「シーズン終盤に向けて、僕たちにはベストの彼が必要なんだ。そして、最高のプレーを見せてくれると確信している」
 
 また、エルネスト・バルベルデ監督は、「(ブーイングを)あまり気にしてはいけない」と、アドバイスを送っている。
 
「コウチーニョはどの試合でもゴールを挙げようと戦っている。調子の悪い選手には、苦境を脱してほしいと願っているが、すぐそうなるとは限らない。(不振脱却の)鍵は辛抱強さにある」
 
 このラージョ戦では、途中出場したウスマンヌ・デンベレがハムストリングを負傷。13日に開催されるリヨンとのチャンピオンズ・リーグ決勝トーナメント1回戦第2レグへの出場が危ぶまれている。欠場の場合、このブラジル代表MFに出番が回ってくる可能性が高い。
 
 このチャンスをモノにし、カンプ・ノウのファンを納得させるプレーができるか――。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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