【鹿島】大岩監督、内田篤人が俊英DFの日本代表入りを後押し!「替えの利かない選手」「対外国人選手の経験を積めば…」

2019年03月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

「攻守で彼の推進力がチームに勢いを与えている」

湘南戦で決勝弾を叩き出した安西。攻守両面で存在感を発揮した。写真:田中研治

 9日のJ1リーグ3節。鹿島が湘南を1―0で下し、今季初白星。歓喜の輪の中心には、安西がいた。
 
「(今季初勝利は)素直に嬉しい。ゴールは落ち着いて決められて、なによりもチームが勝ったことが一番うれしい」
 
 J1通算4得点目のゴールは、昨年の鹿島加入後初となる決勝弾。値千金のゴールを決め、安西は納得の表情を浮かべた。
 
 東京ヴェルディから加入した昨季は、DF登録で最多となるリーグ戦28試合に出場。左右両サイド、MF、DFをこなすそのユーティリティ性を大岩監督も重宝し、移籍1年目にしてチームに不可欠な存在となった。
 
 今季もフィールドプレーヤーでは唯一の公式戦フル出場。山本が負傷した穴をしっかりと埋め、この湘南戦でも豊富な運動量を生かして上下動を繰り返し、攻守で存在感を示した。58分には、手薄になった相手同サイドを突く形で敵陣深くまで攻め上がり、技ありの右足シュート。湘南ゴールのネットを揺らし、サポーターとともに歓喜した。
 
 指揮官は試合後、「攻守で彼の推進力、アグレッシブさというものがチームに勢いを与えている。替えの利かない選手」と安西への賛辞を惜しまない。そして「ケガ人が多く、フル出場を続けてもらっているが、日ごろから彼自身の向上心を感じている。そういったところは、日本代表へとつながっていく」とその先のステップへ太鼓判を押した。
 
 安西自身、U-19日本代表はあるが、A代表への招集は未だない。一昨年まではJ2でプレーしていたが、昨年から環境が一変。日本屈指の強豪クラブに身を置き、日を追うごとに急成長。アジア・チャンピオンズリーグ初制覇の原動力となり、その次の段階へと歩み始めた。
 
 鹿島での活躍は代表への"登竜門"。安西も本音は「もちろん代表には入りたい」。現状では、日本代表のサイドバックには長友佑都(ガラタサライ)、酒井宏樹(マルセイユ)、佐々木翔(広島)、室屋成(FC東京)らが名を連ねているが、6月の南米選手権などは欧州組の招集が困難な状況であり、新戦力の台頭が期待されている。

次ページ内田は才能を高く買うとともに課題も指摘

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事