韓国代表FWソン・フンミンは引退まで結婚禁止! 一体なぜ? 「トップレベルでプレーしている限り…」

2019年03月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

母国のファンに対しての熱き思いも語る

日進月歩で変貌を遂げているソン・フンミン。トッテナムでの活躍により欧州でも指折りのアタッカーとなった韓国代表のエースが自身の人生観を語った。 (C) Getty Images

 ブンデスリーガとプレミアリーグで活躍し、韓国には昨年にアジア大会制覇の栄光をもたらしたトッテナムのソン・フンミンには、「アジア史上最高の選手」という賛辞の声がやまない。

 だが、本人は浮かれることなく、地に足をつけている。そんな謙虚な姿勢を保てているのは、両親からの教えも影響しているかもしれない。英紙『Guardian』のインタビューで、ソン・フンミンはサッカー選手である前に、ひとりの人間として大事にすべきことがあると述べた。

 ソン・フンミンは、「父からは、ゴールに向かっていても、相手が倒れてケガしていたら、ボールを出して相手をチェックすべきと言われていた。良い選手でも他人をリスペクトできなければ何者でもないからだ」と父親からの助言を明かしている。

「今でも父は僕にそれを言ってくる。難しい時もあるけど、僕たちはサッカー選手という前に人間だ。互いを尊重しなければいけない。ピッチの上とピッチの外で違ってはいけないだろう?」

 元プロ選手だった父からは、サッカー界でトップクラスを保つために、現役を引退するまで結婚するなと言われているそうだ。かつて韓国のタレントとも交際していた26歳のソン・フンミンは、「僕もそれには同意しているんだ」と述べた。

「結婚すれば家族が1番でサッカーが次になる。僕はトップレベルでプレーしている限りはサッカーを1番にしたい。トップレベルでどれだけやれるかは分からないんだ。引退後や33、34歳になってから家族を持っても、まだ人生は長い」
 
 若いうちに所帯を持つことで落ち着くほうが良いとの見方もある。だが、ソン・フンミンは、「僕はそういうこと(ナイトライフ)をするタイプじゃない」とコメント。さらに「トップレベルのサッカーでみんなを幸せにしたいだけなんだ」と、ファンのために良いパフォーマンスを続けたいと話した。

「例えば、ウェンブリーでどれほど韓国の国旗を目にするか。できるだけ長く、できるだけハイレベルを保ち、彼らに報いたい。それは僕にとってとても大切なことなんだ」

 母国の"アンバサダー"と感じるか問われ、「もちろんさ。そうでなければならない」と解答したソン・フンミンは、韓国のサポーターのために活躍したいと責任を強調した。

「イングランドの午後3時に試合をすると、韓国では深夜になる。午後8時キックオフのチャンピオンズ・リーグ(CL)の試合なら、韓国は午前5時だ。それでも彼らはテレビで見てくれる。僕はそれに報いなければいけない。僕には大きな責任があるんだ」

 マウリシオ・ポチェティーノ監督の下でトッテナムは、現在プレミアリーグ3位につけ、CLでもベスト8に駒を進めている。そのなかで主力のひとりとして支えるソン・フンミンは、どこまで上位に導くことができるのかに注目したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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