怒涛の開幕3連勝! 風間グランパスが撃ち合いを制して宮本ガンバに快勝!

2019年03月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

ガンバは開幕3試合で8失点の体たらく

赤崎(写真)が“開始35秒弾”を決めるなど、パナスタの激闘を3-2で制した名古屋。慌てることなくG大阪を寄り切った。写真:早草紀子

[J1リーグ第3節]G大阪 2-3 名古屋/3月9日/パナスタ

 開幕2連勝で絶好調の名古屋グランパスが、いきなりパナスタの主に襲いかかる。

 キックオフ直後から高いインテンシティーで左サイドを攻略し、和泉→吉田と繋いで中央へグラウンダーのパス。待ち受けた赤崎が2戦連続弾を古巣にぶち込み、幸先良くリードを奪う。開始わずか35秒で奪った電光石火のゴールだ。

 これで3試合続けて先制パンチを浴びたガンバ大阪だが、慌てることなく盛り返す。素早く小野瀬、倉田の両翼に当ててリズムを掴むと、9分に倉田が、11分にアデミウソンが、そし17分にはふたたび倉田がシュートシーンを迎える。かたや名古屋も手をこまねいてはいない。連動性の高い組織的な守備からカウンターの局面を創出し、26分に3対3の状況からG・シャビエルが決定的なループショットを放つ。惜しくもバーに嫌われた。

 どちらかが次の1点を取ってもおかしくない白熱の攻防戦が繰り広げられるなか、歓喜を呼び込んだのはG大阪だった。36分、右サイドでオ・ジェソクのパスに抜け出した小野瀬が中央に走り込むファン・ウィジョに鋭いクロスを送る。これがブロックに入った名古屋DF中谷のオウンゴールを誘ったのだ。

 しかし──。歓喜も束の間、その2分後に再度勝ち越されてしまう。右サイドのFKからシミッチに高打点ヘッドをお見舞いされ、あっさりとゴールが陥落。集中力の欠如と指摘されてのおかしくない、緩慢な守備対応。アディショナルタイムにも和泉に東口との1対1の場面を作られ、これはなんとか日本代表GKが防いで難を逃れた。

 
 後半のスタートからラッシュを掛けるG大阪。両サイドバックも高い位置を取ってリスクを冒し名古屋を押し込むが、なかなかビッグチャンスを得るまでには至らない。それでも粘り強く攻め続け、65分にカウンターからアデミウソンが果敢に切れ込んでエリア内で倒される。このPKをアデミウソンがみずから決め、2-2のタイに戻した。

 その後も攻撃的な姿勢を貫き、選手個々がハードワークを続けた両雄は激しく鎬を削る。70分過ぎからは遠藤に代えて矢島を中盤に投じたホームチームが主導権を握るが、80分に名古屋はジョーがフリーショットを放つなど見せ場を創出した。

 そして88分、観る者に息をつかせない攻防戦は劇的な幕切れを迎える。名古屋の相馬が縦パスに飛び出して左サイドを打破し、鋭いクロスを中央へ。東口が弾くも藤春の足に当たり、G大阪のオウンゴールによって3度目の勝ち越しに成功したのだ。

 試合はこのままタイムアップ。開幕3連勝で首位をキープする名古屋に対して、G大阪は痛恨のホーム2連敗。3試合で8得点は圧巻だが、同時に8失点を喫していては……。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【G大阪 2-3 名古屋 PHOTO】熾烈なシーソーゲームを名古屋が制す
 
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