「明らかな不当だ」「ふざけんな!」ネイマール、マンU戦の命運を分けたVAR判定に怒り心頭! SNSで審判を批判

2019年03月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

「UEFAが託したのはフットボールを知らない4人」

父親らと試合を観戦したネイマール。まさかの敗戦に怒りは収まらなかったようだ。 (C) Getty Images

 チャンピオンズ・リーグ(CL)のラウンド・オブ16の第2レグで、再び衝撃的な逆転劇が起きた。現地時間3月6日、パリのパルク・デ・プランスで行なわれたパリ・サンジェルマンとマンチェスター・ユナイテッドの一戦は、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)判定の末に得たPKを決めた後者が土壇場で勝どきをあげた。

 そのミラクルが起きたのは、ユナイテッドがトータルスコアで2-3とビハインドを背負っていた後半アディショナルタイム4分のことだった。

 1点を取ればアウェーゴールで勝ち抜けを決められるため、がむしゃらに攻め続けたユナイテッドは敵ペナルティーエリア前でディオゴ・ダロがミドルシュートを放つと、ボールはエリア内でブロックをしにいったパリSGのDFプレスネル・キンペンベの右腕に当たる。

 この時、ダミル・スコミナ主審は一度プレーを流したが、第4審判からVAR判定の指示を受けると、すぐさまゲームをストップ。映像を確認した後にキンペンベのハンドというジャッジを下し、PKをユナイテッドに与えた。これをマーカス・ラッシュフォードが豪快に決めて、"決勝弾"を奪ったのだ。

 CL史上初めて、0-2で第1レグを落としてたチームが次ラウンドに突破するという文字通りの歴史的一勝を挙げ、ユナイテッドが歓喜に沸く中、茫然自失の状況に陥ったのは、まさかの逆転負けを喫したパリSGだ。

 試合後、パリSGの面々はショッキングな敗戦を受け止められない様子だ。キャプテンのチアゴ・シウバが、「何もかもが上手くいかなかった。これがフットボールの恐さだ。ファンのみんな、どうか僕らを許してほしい」と漏らせば、指揮官のトーマス・トゥヘルは「受け入れがたい結果だ」と嘆いた。
 
 そして、その明暗を分けたVAR判定に猛烈な異議を唱えたのは、パリSGの大黒柱でもあるネイマールだ。

 今年1月に右第5中足骨損傷し、戦線を離脱してから母国ブラジルでリハビリに励んでいるセレソンの至宝は、この大一番に合わせてパリにカムバック。父親や気心の知れた仲間たちとスタンドから笑顔でチームメイトたちの奮闘を見守っていた。

 だが、土壇場にPKで勝ち越されると、余裕のあったその表情は一変。わざわざピッチサイドまで駆け下り、神妙な面持ちを浮かべるシーンが現地の中継カメラにすっぱ抜かれていた。

 そのネイマールは、試合後に自身のインスタグラムのストーリー(24時間で自動消滅する投稿)を更新。そこには辛辣な言葉が綴られた。

「これは明らかな不当だ。UEFAはどうしてフットボールを知らない4人にVARの判定を任せたのか? ハンドは絶対にありえない。いったいどうやって背中でハンドするっていうんだ。そんなことありえないだろ? ふざけんな!」

 自らがチームに貢献できなかった不甲斐なさもあったのだろう。その言葉からは、心の底から込み上げるやり場のない悔しさが感じ取れた。

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