【なでしこ】主軸ふたりも前半の出来に落胆。3失点を喫した前半で感じたのは…

2019年03月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

鮫島と長谷川が挙げた問題点は「ボールの奪い方」

長谷川(14番)が語ったように後半は果敢にプレスを仕掛け、良い位置でボールを奪った日本。前半からできていれば…。(C)Getty Images

 現地時間3月5日、アメリカで開催中の「2019 SheBelieves Cup」に参加している日本女子代表はイングランド女子代表との第3戦に臨んだ。

 2戦目のブラジル戦からスタメンを7名変更した大会最終戦。結果は0-3の完敗に終わり、今年6月のワールドカップに向けて課題を残した。

 この日の"なでしこジャパン"は立ち上がりから攻守で噛み合わない。立ち上がりから相手の攻撃を食い止められず、何度も危険な場面を作られた。とりわけ、12分からの18分間はまさに悪夢。ミドルシュート、クロスからのヘディングで2失点。最後はロングスルーパスから一発で局面を打開され、3失点目を喫した。
 
 そんな一戦を振り返り、口を開いたのが鮫島彩と長谷川唯の主軸ふたりだ。フラッシュインタビューに登場した鮫島は「前半は守備のところが噛み合わなかった、攻撃面で距離感が悪く、なかなかボールを奪いに行けなかった」とし、「守備の時の前線からどう追いかけるか、あとはゴールにどう向かうかに課題があった」と話した。この2点が攻守のバランスを崩す要因になったという。
 
 一方の長谷川も前半の出来を悔やんだ。「あのような形で失点を重ねてしまい、メンバーを代えて攻撃の厚みが出たけど、前半に3失点したので相手が守備を固めてきた。そういう意味で前半の戦い方に課題が残った」と猛省。メンバーを代えた後半についても「攻撃的になって、(ボールを)取られたらすぐ取り返すことはできた」としながらも、「前半からしっかりと攻撃していけば、3失点することはなかった」と試合運びに苦言を呈した。
 
 イングランド戦の前半に露呈した攻守のバランスの悪さをいかにして改善していくのか。そこが6月のワールドカップまでに修正すべきポイントのひとつになるのは間違いない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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