2023年の女子W杯は“南北共催”!? 「FIFAから提案があった」とホン・ミョンボ氏が明かす

2019年03月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

男子W杯を「東アジア4か国で」との案も

女子代表は韓国(白)も北朝鮮(赤)もW杯出場レベルの実力を誇る。共催となれば合同チームを組むのか、それとも個別で出場するのか──。(C)Getty Images

 今年6月にフランスで開催される女子ワールドカップ。4年後のホストカントリーはまだ決まっていないが、韓国と北朝鮮の"南北開催"になるかもしれないというニュースが飛び込んできた。

 韓国の全国スポーツ紙『スポーツソウル』がまず報じたのは、FIFA(国際サッカー連盟)のジャンニ・インファンティーノ会長の言葉で、「韓国と北朝鮮が女子ワールドカップを共同開催するという話を聞いた。これは大変なことだ」というもの。そこで同紙は、大韓サッカー協会のホン・ミョンボ専務理事を直撃。Jリーグでも活躍した同国サッカー界のレジェンドは、「先月だ。先に共同開催を提案してきたのはFIFAのほうで、我々(サッカー協会)は検討している段階。(韓国)政府にもこの事実を伝え、回答を待っている」と答えたのだ。

 2023年大会の開催国立候補については、4月16日が申請の提出期限となっている。同紙によると現在、日本やタイ、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ、コロンビアなどが招致の意思を表明しているという。開催国は来年3月のFIFA評議会で決定される予定だ。

 
『スポーツソウル』紙はこう続けている。

「韓国政府は、2032年の夏季オリンピックをソウルとピョンヤンで共同開催したい意向で、すでに文書をIOC(国際オリンピック委員会)に提出した。2030年、あるいは2034年のワールドカップでは、韓国・北朝鮮・中国・日本の共同開催も検討されている。それだけに今回の女子ワールドカップの南北共同開催は、その後に続く国際大会の共催の呼び水となる可能性があり、意義が深い。歓迎すべきアイデアである」

 にわかに現実味を帯びてきたこのトピックス。はたして国際的なスポーツ大会が初めて、朝鮮半島の南北で開催されるのか。今後の動向が注視される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
参照元●スポーツソウル日本語版
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