サンペールの神戸移籍が正式決定! 入団会見でイニエスタからの“勧誘”を告白「彼から言われたことは…」

2019年03月07日 羽澄凜太郎(サッカーダイジェストWeb)

神戸7人目の外国籍選手はブスケッツ2世!

サンペールは真新しい神戸のユニホームを笑顔で手にした。 写真:山崎 賢人(サッカーダイジェスト写真部)

 3月7日、ヴィッセル神戸はラ・リーガのバルセロナに所属していたセルジ・サンペールを獲得したと発表。都内で入団会見に臨んだ。

 サンペールは中盤の底やインサイドハーフを本職とする24歳。6歳からバルセロナのスクールに通い、ラ・マシア(バルセロナの育成組織の愛称)で多くの時間を過ごした。

 その後、順調に力を付けると、2013年にバルセロナBに昇格。スペインの世代別代表にも各年代で名を連ね、セルヒオ・ブスケッツの後継者と目されていた逸材は2014年9月17日に行なわれたチャンピオンズ・リーグ(CL)のAPOEL戦でトップチームデビューを果たした。

 しかし、以降は怪我も重なって伸び悩み、バルセロナでは多くの出場機会を与えられずに2016-17シーズンからはグラナダやラス・パルマスでプレーした。昨年1月にバルセロナへ復帰してからも出場機会は限られ、今シーズンはコパ・デル・レイで33分間プレーしたのみだった。

 すると、今月に入ってから神戸が獲得に動いていることが報じられ、現地時間3月4日にはクラブとの契約を解除し、同月5日に開かれた退団会見では自ら「日本へ行く」と明かしてもいた。

 そんななか迎えた入団会見においてサンペールは第一声で「コンニチハ」と日本語で挨拶。さらにJリーグ挑戦への意気込みをコメントした。

「このような素晴らしい場を設けてくれて僕にとっては重要な日になった。僕に対して信頼をおいてくれた会長やスポーツディレクターをはじめとするスタッフの人々に感謝したい。ヴィッセル神戸のユニホームを着れることは素晴らしいことだ。

 このクラブはイニエスタやビジャにも会えるし、ポドルスキをはじめ、日本人ではヤマグチという優れた才能を持った選手がいる。実は僕の兄弟が数か月前に神戸へ行っていて、そこで『素晴らしい場所だよ』と教えてくれたんだ。だから本当に神戸でプレーするのが楽しみだった」
 
 また、移籍に際して電話をもらったというイニエスタとの会話について次のように明かしている。

「アンドレスが電話をくれた時は神戸がいかにバルセロナと似ているかということだった。それと『神戸はバルサスタイルを目指しているから君もすぐに馴染めるはずさ』と言われたんだ」

 7人目の外国籍選手として神戸に迎えられたサンペール。アンドレス・イニエスタ、ダビド・ビジャに続く、バルセロナでのプレー歴がある選手の加入となるだけに期待値は大きい。フアン・マヌエル・リージョ監督のもとで、どのようなプレーを見せるのか注目だ。なお、注目を集めていた背番号は「6」に決まった。

取材・文●羽澄凜太郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

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