森岡亮太と伊東純也、ベルギーの”日本人対決”は引き分け。シャルルロワはPO1進出が遠のく

2019年03月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

伊東の初ゴールはオフサイドで無効に…

途中交代で存在感を発揮した伊東。幻の”初ゴール”もみせたが、オフサイドで無効となった。森岡は司令塔として躍動したが、自らのフィニッシュの精度を欠くなど、惜しいシーンが続いた。 (C) REUTERS/AFLO,(C) Getty Images

 現地3月2日、ベルギー・リーグの第28節が行なわれ、森岡亮太の所属するシャルルロワと、伊東純也が所属するヘンクが対戦。前半と後半に1点ずつ取り合い、1-1のドローに終わった。森岡はトップ下で先発し、伊東は66分からプレーした。

 ベルギー・ジュピラーリーグでは、レギュラーシーズン終了後に上位6チームの総当たりによるプレーオフ1(PO1)が開催される。そこで1位になったチームがリーグ覇者と認定され、上位チームにはチャンピオンズ・リーグなど欧州カップ戦への出場権が与えられる。

 リーグ戦を3試合残した状態で、首位のヘンクは既にPO1進出を決めている。一方、ホームのシャルルロワは勝点38で8位と、6位のアンデルレヒトを4ポイント差で追っており、PO1進出の可能性を残している。

 そのために勝利が求められるシャルルロワは、開始2分、森岡が自らドリブルで前線に持ち込み、ゴール前でDFふたりをかわしてシュート。立ち上がりから積極的に攻め込む姿勢をみせた。

 しかし、先制点はアウェーのヘンクが奪う。24分、右サイドからのパスを受けたFWレアンドロ・トロサールがシュート。GKが弾いたこぼれ球をブライアン・ヘイネンが押し込んだ。このゴールで勢いづいたヘンクは、追加点を狙うべく攻勢を強める。

 猛攻を凌ぐホームチームはカウンターから41分、45分と好機を迎えるが、ヴィクター・オシムヘンのフィニッシュが精度を欠き、同点のチャンスを逸した。

 1点を追うシャルルロワは56分、左サイドのデイビッド・エナンがエリア手前で右足を振り抜く。弧を描いたシュートはゴールの左サイドネットに突き刺さり、試合を振り出しに戻した。

 森岡は、その後も司令塔としてチャンスを演出し続けた。61分に絶妙ループのラストパスで好機を創出したほか、62分にはイラン代表アリ・ゴリザデと森岡のふたりで右サイドから崩し、ゴリザデは中央にクロスを送る。だが、それを受けてオシムヘンが放ったシュートはゴール右に切れ、得点に結びつかない。

 そんななかヘンクは66分、3トップ右のドンガラに変えて伊東純也を投入。伊東の突破から69分にFK、74分にCKを獲得するなどさっそく存在感を示したが、スコアを動かすことは叶わない。

 目まぐるしく攻守が入れ替わるピッチ上で、日本人選手ふたりは終盤、立て続けに好機を迎える。

 84分、ドリブルで中央に切り込んだ森岡が、ゴール前の混戦をかわしてシュートを打つが、大きく浮かせてしまう。

 一方89分には、伊東のインターセプトからマリノフスキーが前線にボールを運ぶ。俊足を活かして仲間を追い越した伊東は右サイドでパスを受け、右足を振り抜いた。このシュートがゴールネットを揺らしたものの、オフサイドと判定され無効に。背番号7のベルギー初ゴールは、次戦以降に持ち越されることとなった。

 試合はこのままドローで終了し、両チームは勝点1を分け合った。少しでもポイントを積み重ねたいシャルルロワにとっては、PO1進出が遠のく、手痛い結果となってしまった。
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