鹿島は敵地で苦しみながらも勝点１を得た。
 
　３月１日に行なわれた２節の川崎戦。鹿島はホームチームに立ち上がりから支配され、９分には中村憲剛に直接ＦＫを決められてしまう。それでも21分に内田篤人のお膳立てから伊藤翔が同点弾。以降もリズムを掴めず、後半の終盤には昨季のＪ１王者に猛ラッシュを掛けられた。

  終わってみれば、放たれたシュートは19本。鹿島の８本に対して、倍以上ものシュートの雨を浴びる羽目となった。だが、大岩剛監督は選手たちの奮戦ぶりに一定の評価を与えている。
 
　試合後、指揮官はフラッシュインタビューに登場。「非常に評価をしています。選手たちにはよく90分間戦ったと伝えたい」とし、「（怪我人など）いろんなアクシデントがあったなかで、今いる選手たちが組織的な守備をしてくれた」と川崎の攻撃を最後まで跳ね返し続けた選手たちを労った。
 

　２節を終えて１分１敗で未だに未勝利。来週からはアジア・チャンピオンズリーグがスタートし、５日にはジョホール・ダルル・タクジム（マレーシア）との初戦を迎える。決してチーム状態が良いとは言えず、怪我人も多い状態でアジアを制した昨季同様に過密日程を戦うのは非常に難しい。

　それでも指揮官は勝点を持ち帰れた点をポジティブに捉え、「ＡＣＬがまたすぐにあるので、しっかりとリカバリーをしたい。本当にリカバリーとスタッフ全員で分析して、ホームでやれる利点を生かしてゲームに入りたい」と次なる一戦に目を向けている。

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