シュートはたったの2本…“物足りない”新助っ人L・ダミアンが考察する課題は? 「次はもっと、もっと…」【川崎】

2019年03月02日 羽澄凜太郎(サッカーダイジェストWeb)

本領を発揮しているとは言い難い現状に…

シュートチャンスに恵まれずに不満げな表情を浮かべることも少なくなかったL・ダミアン。その期待値を考えれば、この結果は寂しいものがある。 写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 またもJ1での初ゴールはお預けとなった。

 3月1日、等々力陸上競技場で行なわれたJ1リーグ2節の川崎フロンターレと鹿島アントラーズの一戦は1-1で決着した。

 この試合で注目を集めていたのは川崎の新戦力CFレアンドロ・ダミアンだ。

 2試合連続で先発出場を飾った元セレソン戦士は、この日も4-2-3-1の最前線で起用されて69分まで出場。2列目の右サイドで先発していた小林悠が相手ペナルティエリア内に侵入する動きをサポートし、さらに素早いプレスバックでチームの波状攻撃を支えるなど、献身的な動きを見せた。

 ただ、「9番」に最も求められる肝心のシュートは乏しかった。チームが18本も放ったなかで、L・ダミアンはたったの2本で、後半に至っては0本だ。

 開幕のFC東京戦でも0本だったことを考えれば、「ブラジルのイブラヒモビッチ」と騒がれたストライカーの本領を発揮しているとは言い難いのだ。
 

 では、本人は自身のプレー内容と結果をいかに捉えているのか。試合後にぶつけてみると、生真面目なブラジリアンらしい答えが返ってきた。

 シュートの少なさについて、「確かに少なかったけど、それ以外の部分で味方にスペースを空けるとか、チャンスを引き出すとか、そういうシーンは多く出せたと思ってる」と強調。そして188センチ・90キロという自慢の体躯を利したヘディングを活かすために必要不可欠な味方との連係についてはこう説いた。

「クロスは上がってきていたけど、なかなか自分のところにはボールが飛んでこなかった印象だね。でも、本当に細かい部分の修正だと思う。キックをもう少し丁寧にやってもらうとか、僕自身も動き方を工夫するとか、お互いにすり合わせることはあるかなと思う」

 チームも開幕2試合連続ドローと勝利はお預けとなった。そのなかでも「自分のコンディションは上がっているし、仲間とのコミュニケーションも取れている。次はもっと、もっと、ゴールに近づけると思うよ」とL・ダミアンは自信を漲らせている。

 川崎が今シーズンの目標に掲げている4冠を達成するためには、この大型ストライカーの奮起が必至。それだけにゴールという目に見える結果が求められているが、はたして――。

取材・文●羽澄凜太郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

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