敵地ベルナベウでマドリーから3発! 決定力の差を見せつけたバルサが決勝進出を決める|コパ・デル・レイ

2019年02月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

スアレスが2ゴールを叩き込む活躍。

2ゴールを叩き出し、勝利に貢献したバルサのスアレス。写真はヴァランヌ(左)のオウンゴールとなった2点目のシーン。(C)Getty Images

 現地時間2月27日に開催されたコパ・デル・レイ準決勝第2レグ、レアル・マドリー対バルセロナの一戦は、3-0と思わぬ大差がついた。勝ったバルサは2試合合計4-1で決勝進出を決めている。

 バルセロナのホームで実施された第1レグは1-1。アウェーゴールを奪っているマドリーは、スコアレスドローでも勝ち抜けが決まるという状況だった。

 点を取らなければいけないのはバルサ。だが前半、前から厳しくプレスをかけ、より多くのチャンスを作っていたのはマドリーだった。

 37分には、カゼミーロの縦パスに抜け出したヴィニシウス・ジュニオールが、ゴール前でフリーになっていたカリム・ベンゼマにパス。GKと1対1の場面を作ったが、これはバルサ守護神マルク=アンドレ・テア・シュテーゲンが阻止される。

 マドリーは続く38分にも、左SBのセルヒオ・レギロンのセンタリングからヴィニシウスが決定機を迎えたが、ダイレクトで放った左足シュートは無情にもクロスバーの上を通過していった。
 
 ポゼッションではバルサがリードするも、試合の主導権を握っているのはマドリー。そんなゲームが大きく動いたのは50分だった。押され気味だったバルサが先制したのだ。

 左サイドでジョルディ・アルバからウスマンヌ・デンベレに縦パスが入り、そのデンベレからのマイナス気味のクロスをルイス・スアレスが押し込む。シュートはニアポストの横に勢いよく飛び込んだ。

 これでトータルスコアは2-1。1点のビハインドを背負ったマドリーは、ヴィニシウスやレギロンを起点に主に左サイドからチャンスを作るも、テア・シュテーゲンのビッグセーブもあり、なかなかゴールが奪えない。

 バルサはそんなマドリーの焦りを巧みに衝いた。69分、今度は右サイドに流れたデンベレが、1点目のシーンと同じように鋭いクロスを中央に送り込む。ボールはゴール前に飛び込んだスアレスではなく、その前でクリアに入ったラファエル・ヴァランヌの足を経由してマドリーゴールに突き刺さった。

 さらにバルサは73分、スアレスがエリア内でカゼミーロに倒されてPKを獲得し、これをスアレスがみずから"パネンカ"で決めて3-0。2試合トータルスコアは4-1となり、サンティアゴ・ベルナベウのファンが帰り始めた。

 試合はこのままタイムアップを迎え、バルサが勝利。14対4とシュートの数ではライバルを圧倒したマドリーだが、決定力の差を見せつけられる形で思わぬ惨敗を喫している。

 決勝は5月25日、ベティスのホームスタジアム、ベニート・ビジャマリンで開催される。宿敵を敵地で沈めたバルサは、明日行なわれる準決勝のもうひとつのカード、バレンシアとベティスの勝者とファイナルで対戦することになる(ベティスホームの第1レグは2-2)。
 
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