「ユウヤに必要なのは休養だ」JFAスタッフの訪問も実らず、ブレーメンは大迫勇也のコパ・アメリカ招集を拒否

2019年02月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

現在はドイツでリハビリ中の大迫

アジアカップ後の約1か月間を休養とリハビリに費やすことを余儀なくされている大迫。いまだ、トップチームに合流できていない……。 (C) Getty Images

 アジアカップでは4ゴールを挙げる活躍を見せた日本代表FWの大迫勇也。しかし、ドイツに戻ってから約1か月、いまだ復帰できていない。

 大迫は2月上旬にブレーメンに戻ったが、背中の腱が炎症を起こしており、「プレーできない状態」だということが判明。これにブレーメン側は憤慨し、公式SNSで「大迫は6月のコパ・アメリカに出さない」と声明を発表するなど、異例の事態となった。

 そんななか、日本サッカー協会(JFA)のスタッフが、クラブに状況説明を行なった。ブレーメン地元紙『MEINWERDER』に対し、同クラブのフランク・バウマンSDが、JFAの津村尚樹氏が訪問したことを明かしている。

「我々は、この件について話し合った。ユウヤはグループリーグ初戦を終えた後に背中の痛みを訴えたため、準々決勝まで休ませていたそうだ。

 イランとの準決勝、カタールとの決勝に出場したことについては、メディカル面では問題なく、彼自身もプレーすることに同意したという説明を受けたよ。

 私たちがこれ以上、真実を追う手掛かりはない。ただし一連の判断は、ユウヤの回復を促すものではなかったと考えている」

 負傷の件は収束したようだが、ブレーメン側は協会に対し、大迫には休養が必要であり、改めてコパ・アメリカには派遣しないという意向も伝えたとみられる。

「ユウヤは18年夏のワールドカップからほぼ休みなくプレーし、冬のアジアカップにも参加した。彼が休むチャンスは、19年シーズンの前しかない。ユウヤはそこでしっかりと休養をとることが重要だ」

 また、復帰時期については「まだ分からない」と語るに止めた。

 同紙によれば、大迫は個別トレーニングを開始しているが、現在もまだ背中の痛みに苦しんでいるという。走り込みなどを再開するのは早くても今週末からで、トップチームへの合流はさらに遅れるかもしれない。

 ブレーメンは今週末ヴォフスブルク戦後、3月9日にアウェーのシャルケ戦を控えている。「焦らず回復に努めさせる」(バウマンSD)というクラブの方針からも、大迫の復帰はこれより先になるだろう。
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