VIPトリオを支える神戸の新戦力!CBダンクレーが上位進出の切り札に

2019年02月28日 白井邦彦

「パスをつないで、隙を作って、点を奪う展開に持っていきたい」

屈強な肉体を生かした守備に定評のあるダンクレーは、足もとの技術にも自信があると語った。写真:白井邦彦

 ヴィトーリア・セトゥバル(ポルトガル1部)から神戸に完全移籍で加入したブラジル人DFダンクレーが、2月26日の練習後にメディア陣の囲み取材に応じた。
 
 187センチ・80キロの大型CBは、2011年に母国ブラジルでプロキャリアをスタートさせ、16年にポルトガルのエストリルへ移籍。フランスのRCランスへの期限付き移籍を経て、昨季はセトゥバルで17試合に出場した。
 
 ストロングポイントはスピードと空中戦の強さ、そして高い足もとの技術。ダンクレーはこう話す。
 
「スピードもありますし、空中戦も強いと思っています。また、センターバックの中ではテクニカルなほうだとも思います。利き足は右ですね。左も必要な時は使いますけれど(笑)」
 
 神戸への加入についてはイニエスタの影響も大きかったようで、「子どもの頃に憧れていた選手はイニエスタ。神戸で一緒にプレーできることを光栄に思っています」とのコメントを残した。

 C大阪との開幕戦を観戦したダンクレーは、神戸のサッカーの印象についてはこう述べた。
 
「ボールを大事にして主導権を握るサッカー。どの選手も、このスタイルは好きだと思います。開幕戦は結果的に神戸が望んでいたものではなかったですが、いい形も見られましたし、この道を進んだほうが勝利に近いとも思いました。我々はそれを続けていって、ゴールという結果だけを急ぎ過ぎず、自分たちのスタイルでパスをつないで、隙を作って、点を奪う展開に持っていければと思います」
 
 初練習ではビジャ、イニエスタ、ポドルスキの"VIPトリオ"とも一緒に汗を流した。
 
「自分も含め、神戸の選手全員があの3人と一緒にやれることは光栄だと思っていると思う。神戸にとっては新しいサッカーへのチャレンジですし、彼らと一緒に自分も成長したいと思います」

 C大阪との開幕戦ではポゼッション率62パーセントでゲームの主導権を握れた神戸。だが、結果0−1の敗戦。上位を目指すなら守備の課題克服は絶対条件だろう。
 
 ダンクレーの加入で神戸は一歩前進できるか。27歳の大型CBは、早ければ週末のホーム開幕戦(鳥栖戦)でJリーグデビューとなる。
 
取材・文●白井邦彦(フリーライター)
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