「きっとオカザキが重用される!」レスター新指揮官の下で岡崎慎司が先発に返り咲きか

2019年02月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

智将ロジャースが2022年夏までの契約にサイン!

3年半ぶりにプレミア復帰を果たしたロジャース監督(左)。ハードワークを身上とする岡崎(右)のようなFWは大のお気に入りだ。(C)Getty Images

 日本代表FW岡崎慎司を擁するレスター・シティで、電光石火の政権交代が実現した。

 クロード・ピュエル前監督の解任から2日後、2月27日にクラブは新指揮官を発表。スコットランドのセルティックで指揮を執っていたブレンダン・ロジャースがそのひとだ。シーズン途中での"移籍劇"にセルティック周辺では批判的な意見も少なくなかったが、北アイルランド人監督は兼ねてよりプレミアリーグ復帰を切望していたこともあり、英メディアは大々的かつ好意的にその帰還を報じている。

 さっそく同日の火曜日、本拠地キングパワー・スタジアムで行なわれたブライトン戦を現地観戦。週末に開催される次節ワトフォード戦から指揮を執る予定だという。クラブ公式サイトを通してロジャースは、「ともに、より強くなろう。正しい道を進むために、選手たちやスタッフ、そしてサポーターと一緒に仕事をすることを楽しみにしている」との熱いメッセージを寄せた。契約期間は2022年6月までの3年半。厚い期待と信頼の表われだろう。

 現在46歳のロジャースは、2008年にワトフォードで監督業をスタート。その後はレディング、スウォンジー・シティとキャリアアップを重ね、2012年夏に39歳の若さで名門リバプールの監督に指名される。2013-14シーズンにはプレミア制覇まであと一歩のところに迫ったが惜しくも2位。2015年に退任していわゆる"都落ち"し、2016年からはセルティックで辣腕を振るってきた。そしてなんとスコットランドの地で偉業を達成する。指揮を執った2年半で実に7つの国内タイトルを奪取し、ふたたび英国内での声価を高めたのだ。

 
 新監督就任の発表に前後して、英メディア『talkSPORT』がひとつの興味深い特集を組んだ。題して、「セルティックの手を振り払ってレスターにやって来るロジャースは、はたしてどんなラインナップを形成するのか」。その記事のなかで、岡崎のスタメン起用を「きっとそうなるだろう」と予測している。

 同メディアの論調を要約すると、以下の通りだ。

「ロジャースが指導キャリアで一貫して志向してきたのは、"ティキタカ"(バルセロナ流のポゼッションスタイル)と"トータル・フットボール"。丁寧にパスを回す技術が求められるのと同時に、今回も前線の選手に惜しみない守備での貢献を強いるだろう。再評価されそうなのがシンジ・オカザキで、きっと重用される。なぜならこの粘り強い日本人FWは、敵陣で絶えずプレッシングを敢行できる貴重な存在だからだ。ジェームズ・マディソンとユーリ・ティーレマンスの創造性を、存分に引き出す役目をも担うだろう」

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