チェルシー守護神の交代拒否騒動をモウリーニョはどう見た!? 「個人的にあの振る舞いは嫌いじゃないが…」

2019年02月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

解説者として独自の見解を披露!

チェルシーで3度のプレミアリーグ制覇を成し遂げた名将モウリーニョ(左)は、サッリ(右上)とケパ(右下)の騒動をどう見たのだろうか。 (C) Getty Images

 現地時間2月24日、ウェンブリー・スタジアムで行なわれたカラバオカップ決勝で、チェルシーはマンチェスター・シティにPK戦の末に敗北。4年ぶりの戴冠にあと一歩及ばなかった。

 この日のチェルシーは守備的に振る舞いながらも一方的にやられることはなく、その戦いぶりは敵将ジョゼップ・グアルディオラに「決勝戦だと肝に銘じて臨んだが、私が過去に経験したなかで最も過酷な相手だった。彼らの組織的な守りには感銘を受けた」と評されるほどだった。

 しかしながら試合後、チェルシーのハイパフォーマンスに英国メディアの目が向くことはなかった。彼らが向けたのは延長後半に起きた前代未聞のシーンだった。

 118分、相手FWセルヒオ・アグエロのシュートをセーブした際に足を痛めて治療を受けたケパは、ベンチから交代指示を受けるもこれを頑なに拒否。このまさかの反応にサッリは怒りを抑えきれず、大声で怒鳴りつけ、周囲のコーチや選手たちからなだめられる騒動に発展していたのだ。

 試合後、多くの英国メディアが「ケパのありえない行為」と指摘。元チェルシーのFWクリス・サットンは英公共放送「BBC」のラジオ中継において、「今日が彼にとってチェルシーのユニホームを着てプレーする最後の日であるべきだ」とスペイン代表GKを批判した。
 
 当のケパとサッリは試合後に「互いに誤解があった」と説明し合ったうえで「何も問題はない」と強調したが、チェルシーのここ最近の不調も相まって、メディアによる"攻撃"はいまだ止む気配がない。

 そんななか、今回の騒動に独自の見解を寄せたのは、元チェルシーの指揮官であるジョゼ・モウリーニョだ。

 昨年12月にマンチェスター・ユナイテッドの監督を解任され、現在は欧州メディアで解説業に勤しんでいる"スペシャル・ワン"は、24日の試合中継を行なっていた『DAZN』のスペイン版で、次のように言い放っている。

「幸いなことに、私がチェルシーを率いていた時にああいった状況が起きたことはない。あのGKは自信とパーソナリティーを見せたがったのだろう。個人的にはあの振る舞いは嫌いじゃない。ただ気に入らないのは、監督や全スタッフたちを複雑な状況に置いたことだ。そして、交代でピッチに入ろうとしていたウィリー・カバジェロも。あれは見ていて、とても悲しかった」

 今回の騒動と敗戦により、チェルシーへの風当たりがより一層強くなるのは必至。そうしたなかで、彼らはいかなるパフォーマンスを披露するのか。現地時間2月27日に行なわれるトッテナム戦は、チームの今後を占う大一番となりそうだ。

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