「無駄な走りはしないように」 ハノーファー戦でも存在感発揮の長谷部誠、久々の中盤でのプレーを語る

2019年02月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

前半は「今季でも1番、2番に悪いゲーム」

ハノーファー戦、キャプテンを務めた長谷部の安定したプレーは、ドイツ・メディアからも称賛された。守備だけでなく、後半は機を見てドリブルで敵陣深くまで侵入する場面も。 (C) Getty Images

 2月24日(現地時間)、ブンデスリーガ第23節で、長谷部誠が所属するフランクフルトは、アウェーでハノーファーと対戦した。

 木曜日に行なわれたヨーロッパリーグのシャフタール・ドネツク戦から中2日の過密日程ということもあり、前半は相手に押し込まれる時間もだいぶあった。だが50分にレビッチがゴールを挙げると、そこからはゲームをコントロール。終わってみれば、3-0で危なげなく勝利した。

 この日、長谷部はダブルボランチの一角でフル出場。「前半は本当に、今シーズンでも1番、2番に悪いゲームをしたんじゃないのかなって感覚があった。連戦の影響で、チームとしても個人としても、身体も頭もちょっと重いなって感覚が、やっててもあった」と振り返るように、チームとしてなかなか良いかたちを作れなかった。

 全体的に動きがないため、パスも繋げず、不用意なクリアボールを相手に拾われるシーンが続いてしまう。長谷部自身も、落ち着いてボールに絡むことがなかなかできないでいた。

 それが後半、一気に流れを変えて3点奪取。「監督に、ハーフタイムに喝を入れられた」と明かした長谷部だが、それ以外にピッチ上でどんな変化があったのかを、次のように分析した。

「正直、相手が崩れたっていうのも、ちょっとあると思う。ディフェンスラインとか、ルーズになってきてると感じていた。あとは、自分たちは前半、ロングボールが多すぎたけど、後半はもっとサッカーをしようっていう話をして、自分も後ろで、できるだけボール触りながら、組み立てながらっていうのを考えながらやった」

 その言葉通り、後半は長谷部のところでボールが落ち着くシーンが増え、ゲームをコントロールすることができたのが大きい。守備でも、相手の攻撃を冷静に読み取り、最適なタイミングでボールを奪取していくなど、さすがの存在感を示した。

 怪我人の影響による、2試合連続のボランチでのプレーについては、「4~5か月(ボランチで)やってなかったので、まだまだ良い時の状態ではないなって感じはある」と反省を口にする。

 しかし、「結構、身体にはくるけど、無駄な走りはしないようにっていうのは考えながら、プレーしている」と、試合のなかでこまめに立ち位置を調整しながら、最適なポジショニングを取っていた。

 今後もボランチでの起用が続くのか、またリベロに戻るのかは分からないが、いずれにしても、ここからさらに上位進出を図るため、長谷部の存在がフランクフルトに欠かせないのは間違いない。
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