「新戦力は積極的にゴールに迫った」 中島翔哉が起点の得点はVARで無効も、現地メディアは10番に期待感!

2019年02月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

ゴールを割れず勝点1止まり…

攻撃の起点になるだけでなく、自らミドルシュートを放つなど、前節よりも積極的にゴールに迫った中島。 写真はアル・ドゥハイル公式より。

 現地時間2月23日、アル・ドゥハイルの中島翔哉は、カタール・リーグ第17節のアル・ガラファ戦に先発出場した。

 4-4-2の左サイドハーフで先発。なお、アジアカップ決勝で日本代表から豪快にゴールを奪ったアルモエズ・アリは、前節に引き続き怪我のためベンチ外となった。

 また、アル・ガラファには元オランダ代表のヴェスレイ・スナイデルが所属しているが、この日は負傷のためスタンドから戦況を見守り、中島との直接対決は実現しなかった。

 試合は始終、ホームのアル・ドゥハイルが主導権を握る。前半最大のチャンスは17分、FWユセフ・エル・アラビのポストプレーから、左サイドを駆け上がったSBのスルタン・アル・ブレクが中央に低めのクロスを送る。これに走り込んだ中島がダイレクトに蹴り込むが、ゴール左に外れた。

 他にも、ホームチームは中島が起点となって度々チャンスを創出するが、エル・アラビらFW陣がフィニッシュの精度を欠いてゴールに至らず、前半を0-0で終える。

 後半、アル・ドゥハイルは負傷明けのために先発を外れていたエジミウソン・ジュニオールを67分から投入。3分後、中央の中島からボールを受けたカリム・ボディアフのスルーパスから、ジュニオールがGKをかわしてシュートを放ち、ボールはネットに吸い込まれた。

 待望の先制点と思われたが、VARによってジュニオールの飛び出しがオフサイドと判定され、ゴールは無効に。試合はこのまま0-0で終了し、リーグ2位のアル・ドゥハイルと首位アル・サッドの勝点差は4に広がった。

 今年に入ってからアル・ドゥハイルを率いている監督ルイ・ファリアは、試合を以下のように振り返っている。

「ゲームの主導権を握ることができ、前節と同じようにチャンスを何度も作った。だが、得点することができなかった。正直、攻撃のクオリティーを上げるためには時間が必要だが、我々はリーグ戦を進めながら、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)にも備えて準備していかなければならない」

 また、現地紙『GULF TIMES』は、「エンターテイメント性に富んだゴールレスのドローに終わった。王者チームの日本からの新戦力、中島翔哉はとても積極的にゴールに迫り、ゴールは目前だった。だが、ホームチームは最後まで決定力を欠いた」と綴った。

 カタール・リーグ戦は残り3試合。アル・ドゥハイルは2月28日にアル・アハリとの一戦を消化した後、ACLグループステージの2試合を挟み、アウェーのウム・サラル戦、そして最終戦では、ホームに首位アル・サッドを迎える。

 2試合連続で先発出場した中島は、ボールを持てば好機を演出するなど、存在感を発揮した。今後、さらにチームの中心として活躍が期待される。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事