宮本ガンバが完敗! 横浜の圧倒的な攻撃力に屈して8年連続で開幕戦白星なし!

2019年02月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

幸先良く先制も、守備が崩壊してスコア以上の完敗

G大阪は頼みのファン・ウィジョ(左)を効果的に使えず。最後まで攻守両面で横浜に圧倒され、完敗スタートとなった。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ1節]G大阪 2-3 横浜/2月23日/パナスタ

 のっけから開幕戦とは思えない、オープンな展開となった。

 ガンバ大阪は昨季終盤に9連勝を飾ったメンバーと4-4-2システムに、新加入のCBキム・ヨングォンを加えた予想通りの布陣。かたや横浜F・マリノスはエジガル・ジュニオ、マルコス・ジュニオールらニューカマー5人を揃えたフレッシュな構成で先発を組んだ。

 開始38秒、いきなり均衡を破ったのはG大阪だ。横浜のCBチアゴ・マルチンスのバックパスをカットしたファン・ウィジョがそのまま左足を振り抜き、GK飯倉が飛び出して無人のゴールへシュート。ポスト直撃でこぼれた球を小野瀬が押し込んだ。ホームゲームでのクラブ通算800ゴールを挙げ、幸先良く先制点を奪った。

 だが、ここからがいただけない。

 およそ2分後、あっさりとエリア内への侵攻を許して混戦から仲川に同点弾をねじ込まれると、その後は緩慢な守備が目につくばかり。5分、10分、13分とピンチに見舞われ、GK東口の好守と横浜のフィニッシュ精度に助けられる形で事なきを得た。高野と広瀬の両SBが異常なまでに高い位置を取る横浜の波状攻撃に対応できず、キム・ヨングォンが釣り出される場面が相次いだ。

 
 それでも17分にファン・ウィジョがショートカウンターから横浜ゴールを急襲するなど手数は出したものの、守→攻の切り替えがままならず、押し込まれる時間帯が続く。すると34分、左サイドをダイレクトパスで完全に崩され、クロスはなんとかクリアしたものの、セカンドボールを拾った三好に左足で豪快ミドルをねじ込まれ、逆転されてしまう。さらに38分だ。今度は仲川のパスに抜け出したエドガル・ジュニオにあっさり中央のラインを打破され、GK東口との1対1をチップショットで制された。

 ハーフタイムに立て直して反撃に転じるのが宮本ガンバのお家芸ながら、この日は後半になっても攻守両面で歯車が噛み合わない。横浜ディフェンスのハイラインの網にファン・ウィジョがオフサイドで引っかかり、ボールを奪おうにも敵の小気味良いパスワークに体力を消耗されるばかり。58分に天野に決定的なシュートを放たれるなど、守備面の不安も拭えないままだった。

次ページシュート数が10本対24本では…

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