「相手にとって怖い選手というのを見せたかった」 “準備万全”の南野拓実、交代出場のELで結果を残す

2019年02月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

アシストについては「あの場面は狙っていました」

短い時間で存在感を示すとともに、結果も残した南野。先発出場が予想される週末の国内リーグでも、印象的なプレーを披露してくれるか楽しみである。写真は第1レグ。 (C) Getty Images

 南野拓実が所属するレッドブル・ザルツブルクは、ヨーロッパリーグ(EL)ラウンド・オブ32で、ベルギーのクラブ・ブルージュと対戦。第1レグを1-2で落としていたザルツブルクだが、2月21日(現地時間)にホームで行なわれた第2レグでは、試合開始からペースを握るとゴールラッシュを展開し、4-0の快勝で次ラウンド進出を決めた。
 
 チームの快勝劇について南野は試合後、ミックスゾーンで以下のように振り返った。
 
「チームとして、前半から僕たちのモチベーションが完全に上回っていたと思うし、一人ひとりの出足が相手を上回っていました。決めるところをしっかり決め切れたのが、勝利に繋がったと思います。
 
 どんな試合も大事ですけど、この試合は(第1レグを)1-2で負けている状態でしたし、みんなも立ち上がりから集中して入れるようにしっかり準備できたのが、今日の試合結果に繋がったんじゃないかなと思います」
 
 この日はベンチスタートだった南野自身も、しっかりと準備ができていたという。
 
「前日に監督と話をして『スタメンじゃないけど、絶対に試合には使うから』という話し合いをしていました。アジアカップもあったし、ということで。僕としては、常に準備できているというのを、監督に見せたかったし、今日も出るのは分かっていたんで、出た時に何かを絶対に示すというのを、自分のなかで意識して過ごしていました」
 
 63分にハネス・ヴォルフと交代で出場し、ポジションはトップ下に入った南野は、たびたび中盤からうまくボールを運んでチャンスメイクを見せた他、85分にはペナルティーエリアすぐ外から強烈なミドルシュートを放った。
 
「チームの守備でバランスを取るだけじゃなくて、やっぱり攻撃でのアグレッシブさとか、相手にとって怖い選手というのを見せたかったです。シュートと、ゴールに向かうプレーというのは意識していました」
 
 このシュートはGKのファインセーブに防がれたが、積極的な姿勢は貴重なダメ押しゴールにも結びついた。アディショナルタイム4分、相手SBからのパスをインターセプトすると鋭く持ち込み、FWダブールへ丁寧なラストパス、アシストをマークした。
 
「自分はアシストかゴール、攻撃……、ゴールに向かうところで何かを示したいと思っていたので。あの場面は狙っていましたし、FWがきっちり決めてくれて良かったと思います」
 
 とはいえ、視線はすでに次を見据えている。
 
「今日の試合で、相手の息の根を止めることができたのは良かったですけど、ここが終わりじゃないので。これを機に、チームでの存在感を、アジアカップで遅れている分を取り返したいし、また次のラウンドでも試合に関われるようにやっていきたいです」
 
 オーストリアでは今週末から国内リーグ戦が再開され、ザルツブルクは24日にラピド・ウィーンとアウェーで対戦する。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事